LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン14 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今日も宮城県はとても暖かいというか、暑い夏日の気温でした。でも、明日から少しずつ、また気温が下がるようです。雨で桜が散りませんように・・・・。
さて、今日の話は、先日から開始した『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン14』で今回はその2です。
今回はアンプ自体を修理するのではなく、LINNのKAIRNのブリリアント電源というスイッチング電源を修理しています。
今日の記事は、リファレンスとなる正常品と、修理の対象の1次側の波形を確認します。

1.波形の確認のセッティング
さて、電源の1次側の波形を確認するためのセッティングを行います。

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2.リファレンスとなる正常品の波形
これがリファレンスとなる正常品の波形です。

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写真だけとっても、記憶が定かではないので、回路図をベースに測定ポイントの波形を貼り込みました。
こうすれば、故障品との比較が非常に楽に行えます。

3.故障品の波形
これが故障品の波形です。

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正常品と故障品の波形を確認すると、下記の通りとなります。

① 一次側の整流と平滑は正常です。
② 一次側のトリガーの発振回路のICは正常です。
③ 一次側のFETの出力信号が正常品と異なります。
④ つまり、スイッチングトランスT1のFB信号がおかしいと思われます。

という事で、少し故障個所の的が絞れました。
やはりリファレンスとなる電源があるのは心強いですね。
次回はスイッチングトランスのFB信号を追いかけて行きます。
お楽しみに!