電動ミシンの修理

こんばんは、Tomです。今日は寒かったです。最低気温は、-4℃、日中の最高気温も1℃という気温の一日でした。在宅勤務をしていても、手がかじかんでしまい、致し方なくエアコンも入れてしましました。明日はもっと寒いそうです。
さて、今日の話は、修理ライフの話です。先日高校の同級生のS君からメールが入り、奥さんのミシンが突然壊れたので、修理してほしいという依頼を頂きました。実物を預かった時、既に新しいのを購入済みだそうで、急がなくともいいという事でしたので、お受けしました。その修理の話です。果たして、ミシンは復活するのでしょうか?

1.お預かりしたミシン
これが、お預かりしたミシンです。メーカーは蛇の目ですね。このミシン、まだそんなに使用していないのですが、突然動かなくなったそうです。

2.動作確認
早速動作確認です。
電源ON!・・・・・・・

何も起きないですね。これは、おそらく電源系統でしょう。

ヒューズが切れたくらいならいいのですが。

3.カバーのバラシ
それでは、早速ばらします。とにかく電源のヒューズにアクセス出来るところまでばらします。
ここの下に電源があればいいのですが・・・・・。

何もないですね。後はひたすらカバーをばらします。

ここ迄やって、やっと前後のカバーが2つに割れました。

でもまだまだです。

これでやっと前カバーがはずれました。でも、まだ基板のハーネスが邪魔をしています。

これを取り除いてやっと前カバーがはずれました。

4.電源ユニットをばらす
次は電源ユニットをばらします。

ここまでくれば電源基板へのアクセスは楽になると思ったのですが、電源ユニットのカバーの固定がまた複雑です。

なんと一度ユニットを取り出さないと、カバーを開ける事が出来ません。

やっと電源部のカバーが開きました。
スイッチング電源ですね。この中にヒューズがあるはずですね。ヒューズが切れているくらいならいいのですが。

5.電源の確認
1)ヒューズの確認
この基板のこの部分がヒューズですね。

これをテスターで確認します。

結果、ヒューズは切れていませんでした。

2)一次側の確認を行います。
次いで、スイッチング電源の一次側の確認を行います。

ブリッジ部の波形

ブリッジもOKの様です。

3)二次側の電圧
二次側の電源電圧を確認します。

二次側は0Vです。

どうやら、このスイッチング電源は発振していないようです。このスイッチング電源はチップ部品が多いのと特殊な部品が多いので、修理は困難ですね。ミシンの新品の価格は2万円位なので、電源のサービスパーツは5000円位だと思います。従ってこれはTomが修理するより、メーカーに出した方が良いと判断しました。

6.組付け
それでは、元に戻します。

元に戻りました。

今回の故障の原因はスイッチング電源が発振しないというものでした。
修理の為の部品も入手できないので、今回は残念ながら断念します。
たまにはこんなこともありますね。
S君、お力に慣れず申し訳ないです。