こんばんは、Tomです。今日の天気はほぼ一日中晴れで、最高気温は14℃まで上がりました。こんな天気だと嬉しいですね。そう言えば朝方いきなりスマホから津波注意報のアラームが鳴りました。震源は南シナ海だそうです。
さて、昨日で九州旅行の連載が終わりましたので、今日は久しぶりにTomの修理ライフで『LINN CDレシーバー CLASSIK MUSIC の修理』の話です。前回の投稿は、九州に出かける前の11月14日でしたので、約3週間ぶりの投稿です。前回は、ウォッチドックタイマーICの水晶振動子が発振しないという事でしたが、今回はその続きです。
1.新しい水晶振動子が届く
前回はチップの水晶振動子でしたが、残念ながら発振しませんでした。
コンデンサを10PFから40PFくらい迄、組み合わせで変更してみましたが、全く反応なしでした。
そこで、ディスクリートの水晶振動子を発注!九州旅行前に届きました。
早速コントロールパネル基板のウォッチドックタイマーICの水晶振動子の場所に半田付けしました。
2.動作確認
動作確認を行います。
コントロール基板を取り付けスイッチON!
ダメですね~。
やはり発振しませんね。
次の日から九州に行くのでもう時間切れです。そこで奥の手として、水晶発振子ではなく、水晶発振器を発注し、旅行に行っている間に届くようにしました。
3.旅行から帰宅、水晶発振器が到着!
Tomが九州から戻ると、注文していた京セラの水晶発振器が到着していました。
ところが箱を開けてみると・・・・・・・・。
何じゃこりゃ?部品は米粒を一回り大きくしたくらいの大きさではありませんか!
小さいと思ったけど、これはケースで、本当の部品は更に小さかった。
Tomの手が大きいわけではなく、部品がとても小さいのです。ほぼチップ抵抗くらいです。
しかし、事態はさらに深刻に・・・。
この部品の端子は2個ではなく、なんと電源、GND、出力、その他で4Pなんです。
ここにリードを半田付けしなければなりません。トホホホ・・・・・・
4.水晶発振器にリードを半田付けする。
それではいよいよこの水晶発振器にリードを半田付けします。
1)半田付けの準備
写真が良く映るように、コピー用紙の上で行います。
それから部品を仮固定するために、厚手の両面テープを用意します。
2)リードの半田付け
チップ部品用の半田ごてで、両面テープで固定された水晶発振器の裏側の端子にリードを半田付けします。
無事4本リード線を半田付けすることが出来ました。やはり両面テープの威力は凄いです。
5.水晶発振器を表面実装IC基板に取り付ける
無事水晶発振器にリード線を半田付けしましたが、このままでは取り扱いが難しいので、この発振器を表面実装IC基板にひっくり返して貼り付け、リードを半田付けします。
無事、基板に設置出来ました。この基板もかなり小さいのですが、発振器もその1/10以下ですね。
これで取り扱いが楽になりました。
6.基板に電源のリード線を半田付けする。
水晶発振器が乗ったIC基板に電源とGNDのリード線を半田付けします。
でもこの時点では、どちらが電源で、どちらがGNDなのかが判りません。逆に接続すると破損する危険性がありますので、怖いです。
7.マイクロスコープで拡大し、1番ピンを見つける。
発振器の上面に何やら文字らしきものが書いてありますが、iPhoneで写真を撮って拡大しても、iPhoneの拡大鏡で写真を撮っても、その文字が認識できませんでした。
そこでマイクロスコープで観てみると、きちんと表示がされていました。
流石マイクロスコープ、周波数の刻印も、1番ピンの印の□もハッキリ見えますね。
そこで、IC基板にマジックで1番ピンの印を付けました。
8.水晶発振器の出力のリード線を半田付けし、動作確認
水晶発振器のピンアサインがハッキリしましたので、3番ピンの出力にリード線を半田付けします。
これで動作確認の準備が出来ました。
3.6Vの電源とGNDを続し、出力をオシロスコープで確認しました。
結果、水晶発振器はきちんと動作していることが確認出来ました。
米粒みたいな水晶発振器は、初めてですね。
何とかこれで、ウォッチドックタイマーの基本クロックの準備が出来ました。
次回はこのセットをLINN CLASSIKのコントロール基板のクロック単にに入力します。
さて、うまく動作してくれるかな?
楽しみです!次回をお楽しみに!