TEAC VRDS-10の改良 ーその2-

こんばんは、Tomです。今朝は最低気温6℃と暖かく、日中の最高気温も14℃と程々に暖かい日でした。明日は19℃迄上がるそうです。週末が暖かいと活動が出来ますので、楽しみですね。
さて、今日の記事は昨日に引き続き『TEAC VRDS-10の改良』で、今回はその2です。前回は、VRDSのデジタル基板の電解コンデンサの交換と再ハンダを行いました。今回は、計画の2つ目の高精度クロックの製作に取り掛かります。

1.高精度クロックTCXO基板
これが高精度クロック基板です。AliExpressで2800円でした。
高精度と言っても、OCXOではなくTCXOで、発信周波数の仕様は、16.9344MHz 0.1ppmだそうですが、中国製なのでどこまでかはよくわかりません。

折角なのでTCXOとOCXOの解説したものを見つけましたので下記に記します。
<TCXOとOCXO>
高精度TCXOとは、高速・大容量通信を必要とする5G基地局向けに、従来よりもさらに安定化した周波数温度特性を実現したTCXO(温度補償型水晶発振器)を指します。
OCXOとは、恒温槽によって水晶発振器、または水晶振動子の温度を一定に保ち、周囲温度の変化による出力周波数の変化が、最も少なくなるようにした水晶発振器です。周囲温度変化に対する周波数安定度としては、数ppb~数10 ppbのモデルが主流です。

2.クロックモジュール製作の部品
これがこれから製作する高精度クロックモジュールの部品で、クロック基板、ローノイズ電源基板キット、アルミケースです。

1)クロック基板の大きさの確認
アルミケースは5年くらい前に購入していた手持ちのものです。これにクロック基板が入ればよいのですが。ケースを開けて基板を重ねてみます。

角を削れば何とか入りそうですね。

2)電源基板の大きさ確認
続いて電源基板です。

これも大丈夫の様ですね。

3.ローノイズ電源キットのアセンブリ
これは秋月のローノイズ電源基板です。これも以前購入していて、パーツBOXに入ったままになっていました。
これを組み立てます。
キットと言っても、組付けは、電解コンデンサと、端子くらいのものですので、すぐに終わります。

そして、取説の表を確認しながら、DIPスイッチの組み合わせで5Vに設定します。

4.電源の動作確認とクロックの動作確認
それでは、電源を接続して、動作を確認します。

1)ローノイズ電源基板の確認
まずは、ローノイズ電源の動作を確認します。基板に12Vを入れてみます。

入力の12Vをオシロで確認

出力の5Vをオシロで確認

電源はきちんと動作していますね。

2)クロック基板の確認
次にTCXO基板に5Vをいれて、クロックの出力を確認します。

クロックの周波数は16.344MHzです。

オシロでは16.339MHzと表示されました。まあまあでしょうかね。

これで、クロックモジュールは完成しました。あっという間ですね。

5.基板とケースの加工
クロックモジュールの動作が確認出来ましたので、今度はケーシングになります。

1)加工部分の確認
  加工はおおきく2つ。1つはクロック基板の角落とし。そしてもう1つは、ケースのハーネスの通り道の加工です。

2)クロック基板の角落とし加工
  DIYの作業場に場所を移し、加工に入ります。
  まずはグラインダーで、クロック基板の角を落とします。

  

  

3)ケースのハーネスの通り道加工  
  続いて、アルミケースにグラインダーのカッターで、ハーネスの通り道の溝加工を行います。

6.組付け
それでは、加工した基板とケースを組付けます。

1)同軸ケーブル
クロックの出力には細い同軸ケーブルを使用します。

2)ケーシング
加工した基板をケースに入れてみます。

大丈夫そうですね。

3)基板の固定
基板をホットメルトで固定します。

4)カバーの底板にスポンジテープ
カバーの底板には絶縁と基板の押さえの為に、スポンジテープを貼ります。

5)底板を取り付け完了
最後に底板を取り付けて、完了です。



これで高精度クロックモジュールの製作は完了です。
次回は実際に、VRDS-10に設置して動作を確認します。
楽しみですね。