TEAC VRDS-10の改良 ーその4-

こんばんは、Tomです。今日の天気は、雨が降るという天気予報とは裏腹で、とても良い天気となり、最高気温も昨日と同じ19℃まで上がりました。昨日よりも良い天気になったのでは?と思いました。明日は天気が崩れそうですね。
さて、今日の記事も昨日の続きで『TEAC VRDS-10の改良』です。今回は、その4となり、昨日接続したクロックモジュールの動作確認を行います。その後は、トレイの不具合も修理したいと思います。

1.クロックの確認
まずは、前回接続したクロックの出力が、きちんとクロックの入力に入っているかをオシロで確認します。

クロックは確認出来ましたが、スピンドルモーターは、暴走して、どんどん回転数が速くなっています。

そこで、もう一度オリジナルのクロックに戻してみます。

オリジナルに戻すと、きちんと動作します。

やはり当初心配していたクロックの出力電圧が問題だと思います。

2.クロックを取り外し、再確認する
そこでクロックモジュールを取り外し、最初から動作を確認します。

1)クロックモジュールの取り外し

2)電源の動作確認
電源に10.6Vを注入し、電源の動作をもう一度確認します。

結果、初段の三端子レギュレータで8V、そして、その後の低ノイズ電源できちんと5Vが出ている事を確認しました。

電源は大丈夫ですね。

3)クロックの確認
次にクロックを確認します。

やはり2Vですね。これではきちんと動作しないと思います。

4)回路を探る
出力は最後に抵抗で分圧しているようですので、その前の段に行くと4Vp-pの信号を確認しました。

5)出力を変更する
出力を分圧の前の部分に変更します。

そして、ホットメルトで固定&絶縁します。

3.クロックモジュールを再設置して動作を確認する
それでは、クロックモジュールを再設置して、動作を確認します。

1)再設置

2)クロックの確認

OKです。

3)動作の確認
続いてCD読み込みの動作を確認します。

これで一安心ですね。

4.トレイの不具合の修理
CDの読み込みが出来るようになったので、音声を確認する前に、CDトレイの不具合を修理します。

1)トレイの不具合
トレイの不具合は、一番最初に修理したあと、トレイが完全に開かず、途中でモーターが『ウーン』と唸って、一定時間過ぎるとトレイを引き込む動作になっていました。

それに加えて、デジタル基板の再ハンダを行った後、トレイが引き込まなくなってしまいました。

これを直さなくてはいけません。

2)デジタル基板のバラシ

3)アナログ基板のバラシ

4)CDユニットの取り出し
CDユニットを取り出すためには、デジタル、アナログ基板の下にあるこのビスを外さないといけません。

5)CDユニットのバラシ
取り出したCDユニットをばらします。

5.トレイを引き出し原因の確認
トレイを手で引き出し、トレイが途中で止まる原因を確認します。

どうも、このストッパーがトレイを止めているようです。

これをマイナスドライバーで引き上げると、本当のストップ位置まで移動でき、その後、本当の位置でロックする様です。

この位置だと、スイッチもきちんとONします。

やはりこのストッパーが原因ですね。

6.トレイのストッパーの改善
トレイを引き出し、トレイのストッパーを改善します。

トレイを元に戻します。

再度トレイを引き出してみます。きちんと正式な位置でロックします。大丈夫ですね。

7.センサーを確認し、組付けを行う
最後にセンサーの確認をします。

大丈夫です。
CDユニットの動作が確認でしましたので組付けます。

8.トレイが引き込まない原因を解決する。
トレイのセンサーのトレイの近くにトレイのモーターのコネクタがあります。

このドライバーの基板を確認すると、ドライバーの一部のピンがショートしているようです。

これが原因ですね。
このショートを解消し、組付けます。

9.トレイの動作確認
CDユニットを組付けし、動作を確認します。

1)電源ON

2)トレイオープン

きちんと定位まで出てきました。センサーが働き『ウィーン』という音もしなくなりました。

3)トレイクローズ
トレイクローズのボタンを押下します。

きちんとトレイが引き込まれます。

トレイの不具合も直りました。

これで、クロックの問題も、とれいの問題も解消されました。
次回は、インレットの設置です。
段々、完成されてゆきますね。
楽しみです。