CROWN パワーアンプ PS-200の修理 ーその4ー

こんばんは、Tomです。今日は寒かったですね~。朝起きたらうっすらと白い雪がありました。最低気温は-5℃、そして日中も余り気温が上がらず、最高気温は1℃で、夕方は0℃まで下がりました。でも、明日は少し暖かくなるようです。
さて、今日の話題は昨日に引き続き『CROWN パワーアンプ PS-200の修理』で今回はその4となります。
昨日の記事では、PS-200のメインボードの再ハンダを行いましたので、今回はパワーユニットの2つの基板の再ハンダを行い、最後に動作確認を行います。

1.PS-200のパワーユニット
これがPS-200の左右のパワーユニットの基板です。

PS-200は当初DC-150の様にメンテしにくいアンプなのかと思いましたが、Ueさんからアドバイスを頂いた方法でばらしてみると、意外にメンテしやすい構造になっていると感じました。

2.パワーユニットの再ハンダ
それでは、パワーユニットの再ハンダを行います。
パワーユニットは、ベタパターンが多い為、半田吸い取り器のパワーだけでは、半田が中々融けませんので、半ごてと半田吸い取り器の合わせ技で半田を溶かして吸い取りました。(ただしこの場両手を使用するので写真は撮れませんでした。)

1)右側のパワーユニットの再ハンダ

この繰り返しで、片側半分の再ハンダを行いました。

2)左側のパワーユニットの再ハンダ
続いて左側のパワーユニットも再ハンダを行いました。

途中、基板から外れているハーネスを発見!

この部分ですね。ここはまだ再ハンダをしていませんので、もともときちんと半田付けされていなかったのですね。
音の歪の原因がこの部分だと良いのですが。

きちんと半田付けします。

3.基板の洗浄と目視確認
メイン基板とパワーユニットの基板の再ハンダが終了致しました。
そこで、基板を洗浄し、目視で半田の状態を確認します。

1)メイン基板の洗浄

2)目視確認
天眼鏡を使用し、目視で再ハンダの状況を確認します。半田がきちんと乗っていない部分は、再度半田付けをします。

3)仕上げの洗浄
再度半田付けをしたり、まだヤニが残っている部分がありましたので、再度洗浄しました。

これでメイン基板の再ハンダは終了ですね。

4)パワーユニットの基板の洗浄
続いてパワーユニットの洗浄です

5)目視確認

パワーユニットも完了です。

4.仮組付け
続いて動作確認を行う為に仮組付けを行います。

1)パワーユニットのハーネスを束ねる
パワーユニットのハーネスを結束バンドで束ねます。

2)仮組付けを行います。
仮組付けは動作を確認するための組付けなので、全てのビスを取り付けません。

5.動作確認
それでは動作を確認します。

1)電源投入時の動作確認
まずは電源をONし、プロテクトが解除されるかの確認を行います。

投入と同時にプロテクトが働き、赤いLEDが点灯します。

そして、4秒後にはプロテクトが解除され赤いLEDは消灯します。

これで、電源投入時の動作は正常であることが確認出来ました。

2)音声出力の確認
続いて音声を入力し、スピーカー出力の波形を確認します。



まだ、片チャンネルの歪は解消されていないようです。
でも、基板上の半田不良が原因でない事は確認出来ました。これはこれで解決です。
次回はOPアンプの前後の波形を見て、歪の様子を確認します。
次回を小名楽しみに!