CROWN パワーアンプ PS-200の修理 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今朝の最低気温は、4℃と暖かく、その後日中の最高気温も4℃と一日中余り気温の変化がありませんでした。でも夕方から寒くなり現在は0℃迄下がっています。明日はとても寒く日中の最高気温は0℃の予報です。
さて、今日の話は『CROWN パワーアンプ PS-200の修理』で今回がその3です。先日コネクタを交換したPS-200は片チャンネルの信号を見ると、少し歪んでいましたので、先週末に再度ばらして、歪対策を行いました。今回はメイン基板の再ハンダの話です。

1.先日入力コネクタを交換したPS-200
これは、先日入力コネクタをPhoneコネクタからRCAに変更したCROWNのPS-200です。

先日、組付けて動作を確認した所、片チャンネルが少し歪んでいました。

① CH1
こちらの出力信号はとても綺麗ですね。

② CH2
こちらの信号は、少し太くなっています。これは歪となります。

2.バラシ
それでは、さっそくばらします。
バラシは前回行っていますので、お手の物です。

1)Topカバーとボトムカバーのバラシ

2)パワーユニットのバラシ
続いて、今度はパワーユニットをばらします。
パワーユニットのバラシは初めてです。

3)リアパネルのバラシ
最後にリアパネルをばらします。

3.PS-200のメンテナンス治具
FBのお友達のUeさんから、PS-200の修理をするときの治具を教えて頂きました。
それは、25cmくらいの角材を2本用意し、それを修理台の裏側にコースレッドで固定する方法です。

この角材の上に左右のパワーユニットを載せると、ハーネスにストレスが掛からず修理を行えるのでとても便利です。

使用する時にはテーブル下から引き出します。

使用しない時にはテーブルの下に隠します。

4.メイン基板の半田の状態確認
まずはメイン基板の半田面を確認します。
パッと見では、この基板の半田の状態はとても良いと思われます。

しかし、マイクロスコープで確認すると、経年劣化で半田クラックがあるようです。

5.メイン基板の再ハンダ
それでは早速メンテナンスを行います。
まずは、基板と部品の接点不良を解消するための再ハンダです。今回はメイン基板の再ハンダを行います。

1)古い半田の吸い取り
先日Ueさんのご協力で、半田吸い取り器が復活しました。きちんと半田を吸ってくれます。

2)部品のリードの研磨
ハンダを吸い取った後、部品のリードをカッターのエッジで磨き、酸化した部分を取り除きます。

3)再ハンダ
最後にフレッシュな半田を注入します。

4)終了したエリアをマーキング
この地味な作業をひたすら繰り返します。
再ハンダしたエリアが把握できるように、マーキングします。

5)約一時間で再ハンダが終了
この地味な作業をひたすら行います。



小一時間で、再ハンダ作業が終了しました。
今回はメイン基板の再ハンダを行いました。
次回は左右のパワーユニットの再ハンダを行います。
お楽しみに!