EPSON プロジェクターEB-910の修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです。昨日までは連日雨の日でしたが、今日は朝5時から一日中晴れの天気で、最高気温は30℃でした。まさに梅雨の晴れ間ですね。
さて、今日の記事は、昨日の続き『EPSON プロジェクターEB-910の修理』で今日はーその2ーです。昨日は、動作確認とカバーのバラシを行い、吸気FANと排気FANは原因でない事が解りました。今日の修理は、CPUの熱暴走の確認と、その他のFANの動産を確認します。

1. CPUの熱の確認
前回、熱でプロジェクターのランプがダウンした直後、CPUの熱も確認しました。

CPUはあまり熱くなっていないので、CPUの熱暴走ではないようです。
これで、ここ迄のバラシでアクセスできる吸気FAN、排気FAN、CPUが原因ではない事が解りました。

2.プロジェクターランプFANを探す
プロジェクターランプを外し、プロジェクタランプのFANを探します。

残念ながらプロジェクタランプの付近にFANは見受けられませんでした。

3.メイン基板ユニットをばらす
ここ迄ばらした状態では、もうFANは見つけられません。これより下は基板をばらさないと見えてきませんので、基板ユニットをばらします。

1)ブラケットをばらす
基板を保護している、ブラケットをばらします。

2)基板の固定ビスをばらす

3)リアコネクタの固定ビスをばらす

4)基板ユニットをばらす
ここ迄ばらしたのですが、基板自体がなかなか取り出せませんでした。そして、どちらかというとユニット全体をばらした方が良さそうです。そこで、ユニット全体をばらすことにしました。

LCDのフラットケーブルを外します。

これで、ユニット全体が持ち上がりました。

見つけました!ランプの冷却FANがここにありました。

4.ランプ冷却FANの動作確認
それではランプ冷却FANの動作を確認します。

この状態で電源をONします。

ここでランプの冷却FANを確認しましたが、きちんと回転していることを確認しました。

それでも2分くらいでランプはダウンしました。

ランプの冷却FANではないようです。

5.基板のFANのパルスを確認する
FANがまだあるのでしょうか?いろいろと考えたら、基板を見るとFANのコネクタが5個ありました。そして、FANのコネクタは4ピンなので、FANにはエンコーダーがあり、回転しているとエンコーダーのパルスが出ていて、そのパルスが出ていないとエラーになり、ランプがダウンする様です。

1)ランプFAN

大丈夫です。

2)LV-FAN1,2(おそらく吸気FAN)


続いてLV-FAN1,2です。

3)EX-FAN(おそらく排気FAN)

4)PS-FAN(パワーサプライのFAN)

このFANのパルス信号を調べたけど、最初はパルスは出ていませんでしたが、調べているうちにパルスが出てきました。

PSーFANだけがパルスの信号が違いますね。でも、回ってはいるようです。

でも、この信号を確認していたら、今まで2分くらいで落ちていたのですが、8分くらいでもランプが落ちませんでした。
そこで、更に電源を入れていたら、なんと20分になっても落ちませんでした。

もしかすると、PS-FANが原因でしたが、調べているうちに回転し始めたか、FANからのパルス信号の接触が悪かったが、その接触が良くなったようです。
どうやら復活した様です。
次回は、組付けて最後に1時間ほど連続動作をさせてランプが落ちるかどうかの確認を行います。
お楽しみに!