EPSON プロジェクターEB-910の修理 ーその4ー

こんばんは、Tomです。今日は朝から一日中殆ど天気が良かったです。最高気温は26℃ととても気持ちの良い爽やかな晴天の日となりました。こんな天気が続けば嬉しいですね。
さて、今日は修理ライフの記事です。先日『EPSON プロジェクターEB-910の修理 ーその3ー』で、カバーを取り外すと1時間以上連続運転が可能で、カバーをすると10分くらいしか持たない事が解りました。しかも、他のFANは動いているので、電源のPS FANがどうしても怪しいというところで終了していました。
今回は、もう一度カバー無しの状態はOKで、とカバーをしたらNGとなる事を再現し、ランプが落ちてまだFANが回転している時にPSFANのパルスをきちんと確認します。

1.カバーの有り無しでの不具合の再現実験

まず、かばー無しではOK、カバーアリではNGの再現実験を行います。

1)カバーのバラシ

2)FANのエンコーダーパルスの確認
次に、電源FAN(電源のFAN)のパルスを観察します。
折角ですので、先日父の日で頂いた、ハンディーオシロを接続し、ハンディーオシロの動作確認も行います。

きちんとエンコーダーパルスが確認出来ません。
エンコーダーパルスはハンディーオシロでもきちんと観察が出来ました。

2.カバー有無の状態で動作確認する
1)カバー無しの状態の確認
まずはカバーをオープンした状態での再現実験を行います。

結果は、OKで55分以上連続運転が出来ました。

2)軽くカバーをした状態での再現
次にカバーを軽く取り付けた時の再現実験を行います。

結果、なんと一時間以上の連続運転に耐えました。

3)きちんとカバーをした時の再現
これまでの実験では、きちんとカバーを取り付けた状態で、再現実験を行います。

きちんとカバーをスつと、16分でダウンしました。再現成立です。

3.ランプがダウンした時のPS電源FANのパルス確認
きちんとカバーをして、ランプがダウンした直後のPSFANのパルスを確認します。

予想通り、他のFANのエンコーダーパルスは確認出来ましたが、PS FANのパルスは出ていない様な感じです。

4.PS FANのエンコーダー出力を引き出し確認
そこで、PS FANのコネクタの場所からハーネスを延長し、ランプが落ちた時のPS FANのエンコーダーパルスを確認します。

カバーを設置し、延長したハーネスにオシロスコープのプローブを接続します。

10数分後、ランプがダウンしました。その時のパルスの波形はこれです。

エンコーダーパルスが出ていませんね。

5.PS FANのパルスを観察する。
PSFANのパルスを確認すると、周波数は変わらないのに、パルス幅が変わっています。これを観察します。

1)電源投入直後
電源投入後、パルス幅は均等です。

2)5分経過
段々パルス幅が細くなってゆきます。

3)10分経過
パルス幅はほぼ1/4になりました。

そして、この後、ランプがダウンしました。

もしかすると、これはエンコーダーパルスではなく、FAN回転数を制御しているPWM信号か?
今回はここ迄です。
次回は、PS FANのもう一つの信号を追いかけます。
お楽しみに!