TEAC VRDS-10の改良 ーその3-

こんばんは、Tomです。今日はとても暖かかったですね~。日中の最高気温はなんと19℃迄上がりました。お陰様でTomは外での活動が出来ました。この話は、いずれレポートします。
さて、今日の記事は昨日の続きである『TEAC VRDS-10の改良』で、その3となります。前回は、高精度クロックモジュールを製作した所迄でした。今回はいよいよVRDS本体に組み込みます。

1.前回製作した高精度クロックモジュール
これが、前回製作した高精度クロックモジュールです。アルミダイキャストでクロック基板も電源基板もしっかりとシールドされています。

いよいよ本体に組み込みます。

2.クロックモジュール取り付けの為のシャーシー加工
VRDSは、改造するのにはとても便利なCDプレイヤーです。何故かと言うと、デジタル基板、アナログ基板は宙に浮いており、基板の下には改造に必要なスペースが充分にあります。ここにクロックモジュールを設置し、クロック信号を真下から最短距離でデジタル基板のクロック部に接続出来るんです。

1)位置決め
それでは、クロックモジュールのクロックハーネスの出口とデジタル基板のクロックの入り口に合わせ、シャーシーの端から何ミリあるかを測定します。

2)寸法通りにけがく
測定したシャーシーの端からの距離をベースに、シャーシーの底面にケガキます。

3)1つ目のアルミケースの固定穴をけがく
次に先程の基準位置からアルミケースを固定するための穴位置をケガキます。

4)穴あけ

5)2つ目のアルミケースの固定穴をけがく

6)2つ目のケースの穴あけ

7)バリ取り

8)ケガキ線を消去する。

9)加工完了!

3.組付け
さあ、いよいよ組付けます。組付けにはオリジナルのさらネジではなく、シャーシー分の長さを追加した寸法の鍋小ねじを使用します。

クロックモジュールが取り付きました。


4.10V電源を探す
高精度クロックモジュールの電源の元となる10Vの電源を探します。

5Vの三端子レギュレータの入力部の10.6Vを使用します。それにして、この10.6Vの電源波形がとても汚いです。

5.8Vの三端子レギュレータ基板を作る
クロックの電源モジュールの前段で8Vに落とし、その後クロックの電源モジュールでクリーンな5Vを作るように方針変更。
それでは、8Vの三端子レギュレータユニットを作ります。

1)部品
手持ちの三端子レギュレータから7808を見つけました。Tomは三端子レギュレータを1セット所有しています。Amazonで800円位でしたので結構安いですね。

その他の基板やコンデンサも手持ちの物で作ります。

2)製作
それでは、三端子レギュレータ基板を作りましょう!
基板が小さいので、万力に固定して半田付けを行います。


3)あっという間に完成!

半田面に絶縁テープなどを貼って、ホットメルトで固定します。

6.配線
さあ残るはデジタル基板の電源とクロックへハーネスを接続すればOKです。

1)電源へ配線
まずは電源へ配線します。

次に、デジタル基板に本体の電源のみコネクタ接続し、クロックの動作を確認します。

2)クロックの確認
次にクロックの波形を確認します。

クロックは2VP-Pですね。ちょっと低いかな~。

3)オリジナルのクロック、セラミックコンデンサを取りはずす。

4)クロックのハーネスを配線し、ホットメルトで固定する
最後にクロックモジュールから出ている同軸のハーネスを基板のクロックINの場所に半田付けし、ハーネスが切れないように、ホットメルトで固定します。



これで、高精度クロックモジュールの組付けが終了です。
明日は、いよいよ動作確認です。
うまく動くと良いですね。