SONY カセットデッキ TC-4300SDの修理 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日はほぼ一日中晴れていましたが、最高気温は7℃と寒い日でした。在宅勤務をしていても、キーボードを打つ手がかじかんで、エアコンを入れたほどでした。また冬に戻ってしまいましたね。
さて、今日の話は昨日の続きで『SONY カセットデッキ TC-4300SDの修理』となり、今回はその3となります。今回はドナーとなるTC-4300SDのジャンク品をヤフオクで2600円でゲットしました。テープが回らず再生出来ないというジャンク品ですが、もしかするとベルトが切れている可能性もありましたので、希少なTC-4300SDをゲットできたのは良かったです。今回はそのゲットしたドナーからキャプスタンモータを取り出す話です。

1.ゲットしたTC-4300SD
これが、ヤフオクでゲットしたTC-4300SDのジャンク品です。TC-4300SDは、なかなか出品されなかったのですが、何とか出品され、3日後に落札価格2600円でゲット出来ました。ジャンクの理由は、電源は入るけど、テープが回らず再生出来ないというものでした。モーターが欲しいTomとしては、回らないというのは致命的なのですが、ただ、テープの走行がNGと言ってもベルトが切れている可能性もあるので、ゲットしました。

これで、ドナーが確保できて一安心です。

2.動作確認
ゲットしたドナーの動作確認を行います。

1)電源投入
まずは、電源投入を行います。

電源はきちんと入るようです。

2)VUメータが異常
ところが電源投入し数秒で、突然左右のVUメータが激しく動きました。

① 電源投入直後

② 電源投入数秒後

特にLチャネルのメーターが異常なほど動きます。
まあ、それはどうあれ、このドナーで重要なのはモーターがきちんと動く事ですので、気しません。

とにかくモーターが見える様に、カバーをばらします。

モーターが見える様になしました。どうやらベルトは切れていないようです。

3)EJECT
テープが動くかどうかを確認するために、EJECTボタンを押下します。

あれ?カセットのカバー開きません。何度やってもダメです。

細い-ドライバーを差し込み、何とか開くことが出来ました。

その後何度も開閉していたら、何とか普通に開閉する様になりました。

4)カセットの再生動作確認
EJECTカバーが開くようになりましたので、いよいよカセットを装着し、再生動作を確認します。

PLAYを押下すると、モーターが回るのは確認出来ました。

しかし、カセットテープは回転しません。

それからPLAYボタンはロックしません。
でも、とりあえずモーターが回転する事は確認出来ましたので、モーターは大丈夫です。

3.モーターを取り出す為のばらし
それでは、モーターを取り出す為のバラシを行います。

1)モーターブラケットのバラシ

2)フロントパネルのバラシ
後ろからモータブラケットをばらしただけではビクともしません。
そこで、今度はフロント側からばらします。
まずは、フロントパネルをばらします。

①つまみ類のバラシ
フロントパネルをばらす為に、まず、ツマミ類を取り除きます。

②フロントパネルのバラシ

3)ハーネス固定部材のバラシ

4)カセットメカの取り出し

何とかカセットメカを取り出すことが出来ました。

5)モーターの取り出し
カセットメカを取り出しましたので、今度はここからモータを取り出します。

6)FGサーボ基板の取り出し



これで、ドナーからFGサーボモーターユニットを取り出すことが出来ました。
次回は、これを修理依頼品のデッキに移植します。
いよいよ心臓移植です。お楽しみに!