大震災3日目

地震から3日目。昨夜も、余震が多かった。テレビでは、24時間以内に最大級の余震が発生すると言っていたので、とにかく、枕元にはラジオ、そして手にはLED懐中電灯を持ち、揺れるたびに懐中電灯を付け、ラジオで震度を確認することの繰り返しだった。若し、大きな地震が来たら、家族を起こして外まで導かなければならない。そんな緊張でほとんど眠れない状態だった。

さて、3日目の朝、今日は、ご飯を炊いてくれたので、昨日購入した玉子で久しぶりに玉子かけご飯に海苔でリッチな朝ごはんだった。最近は、血糖値を下げるためにご飯は食べず、毎朝生のヤーコンをがりがりと食べていたので、今日の朝食はとてもリッチな食事なのだ。実は、私は玉子かけご飯と海苔の朝ごはんが大好き。中国に駐在していた時、生玉子は怖くて食べれないので、玉子かけご飯が死ぬほど食べたかったのを思い出す。納豆もいいけど、こっちの方が好きだな〜。

朝食を済ませ、今日は家族全員で福島県の松川浦にある父の実家に行くことにした。
なぜ、家族全員かと言うと、こんな時家族がバラバラになると帰りが遅くなったり、万が一何かがあった場合、とても心配するからだ。家族全員で動いた場合、全員危険になるリスクもあるが、連絡を取る手段も無いため仕方が無い。

1.松川浦へ・・・・何と言う光景だろう!
ガソリンを出来るだけ使わないために、家族全員Fitに乗り込み、いざ相馬市松川浦へ。相馬市は、Tomの家から約25分、そんなに遠くない。国道6号線にたどり着いたら、火力発電所への道は封鎖されていた。そこにいた警察官は、栃木の警察であった。こんなに遠くまで応援に来ているんだと思った。相馬の私立病院の入り口の交差点のところから、海側へ行く事が出来た。6号線のバイパスに入る前にすでに津波の光景が現れた。水はどうやらバイパスを越えたらしい。途中、道路が陥没したりしていたが、どうにかバイパスにたどり着く。ここからバイパスを南下する。途中、松川浦入り口に到着。そこでは、テレビで見たものと同じ無残な光景だった。バイパスのすぐ近くまで、漁船が流れている。これは相当大変だと思った。
カメラでの撮影はしていないので、松川周辺の上空からの映像をリンクしました。
http://tohoku-help-info.seesaa.net/category/9891760-1.html
さらに進むと、宇田川橋のところでバイパスは閉鎖。そこで、バイパスを降り、岩の子方面へ、ここで遭遇したのは、田んぼに押し寄せた瓦礫の風景であった。父の実家は、その数百メートル南にあるのだが、瓦礫で道路が分断されてここから先は進めない。もう一度6号線に戻り、正規ルートで再トライ。こちらは問題なく進める様だ。最初から大きな道を行けばよかったと反省する。実家まで200m地点に差し掛かった所、突然道路が泥道になった。大丈夫だろうか?心配。実家に到着。家は大丈夫のようだ。庭に実家の家族がいたので、声をかけた。みんな元気な様子。泥が10cmほど堆積し、車から降りれないので、大変申し訳ないが、車のドア越しに会話。結果、家族全員無事。津波は床下浸水だ留まり、何とか床上は免れたようだ。安心した。持参してきた水と缶詰を差し入れし、帰路に。
相馬市は、電気が通っているらしく、携帯電話のアンテナが立っていた。そこで、娘と家内の実家の安否を確認しようと電話をかけてみたが、電話はかからない。ただメールは使えるようであったので、娘にメールを打つ。山形に住む娘は、何とか無事であった。

2.食料の調達その2
昨日、近くの大きな個人商店で味を占めた我々は、相馬の帰りに、もう一度そこに寄って見た。その商店はまだ開いていた。良かった!しかし、中に入ってみると、昨日まであった肉と魚は、全て無かった。その他の物もほとんど品切れ。そうだ、小麦粉を買ってゆこう。小麦粉があれば、何にでも化ける。それから、あんこが残っていたので、それも買った。今日はこれだけかな?と思ってレジに並んだら、レジ近くにサンマの開きを焼いたものとえびボールフライが惣菜として売っていた。まだ温かい。ここで作って販売したのだろう。サンマは家族4人なので4匹購入。それとえびボールも。助かった・・・・。
昼食は、ご飯とサンマの開きでおいしく頂きました。

3.燃料の節約
カセットコンロのボンベは、残り3本なので無駄遣いがが出来ない。今日の午後は、かまどを作って、お湯を沸かそう!
写真の用に、U字溝があったので、それを『かまど』代わりにして、火を炊く。これが田舎暮らしの特権である。鍋は、『芋煮鍋』(山形、宮城で行う秋の風物詩。芋煮会の事)をする時の大きな鍋を使用。これだけお湯を沸かせば結構使える。結構時間がかかるけどこれでガスボンベを節約できる。数十分後、お湯が沸いた。お湯の半分はポット3本に入れた。

4.2次電源用のテレビの立ち上げ
昨日、バッテリーで立ち上げたテレビは、電力が小さく長持ちはするのだが、画面が小さく見にくい。そこで、昔私が購入し、現在息子が使用しているLCDディスプレイに目を付けた。このモニタ、実はアナログTVチューナー付きである。ACアダプタの電圧を調べたら、なんと12V。ちょうどいい!
早速、要らないACアダプタのコネクタを見つけて、バッテリーに接続。ばっちり写ったよ〜。解像度が荒くあまり綺麗じゃないけど、画面は18インチなので十分。これで夜も快適になる。でも夕方電波が入らなくなった。おかしいな?そうだアンテナブースターの電源が太陽が隠れたとたん切れてしまった。今度は、アンテナケーブルを直結しなければならない。昼と夜、アンテナケーブルの差し替えが必要だけど、それは仕方ない。