SWR計の修理

おはようございます、Tomです。今週はとっても寒かったのですが、昨日は、比較的暖かく、穏やかな日でした。

さて、最近SWR計のパワーメータの振れ方が少ない様に思えていました。そして、昨日FT-726の修理の時に、ダミーロードのパワーメータと比較するとメーターの振れ方が5W以上少ない事が分かりました。下の写真がそれで、無線機の上にある左がSWRメーター、右が借りて来たダミーロードのパワー計です。右のダミーロードのパワー計では、約13W出ているのに対し、左のSWR計では、7Wくらいしか出ていません。このSWR計は、購入してから既に17年を経過しているので無理もないのですが、計測器が狂ったのでは、計測器ではありませんので、ダミーロードを借りている間に、修理しておきましよう。



1.SWR計の開封
 そうと決まったら、SWR計を早速開封します。でも、SWR計の中身なんか全然判りませんので、果たしてどうなる事やら・・・・。でも、とりあえずバラしましょう!中を見なければ、なんとも言えませんので・・・。

2.半固定VRを歯ブラシで叩く
 中を開けると、たくさんの半固定抵抗が並んでおりました。これじゃ経年劣化で半固定抵抗のボリュームもイカレるよね。とにかく、どのボリュームなのか、お得意の歯ブラシで突っついてみましょう。

3.接触がおかしいVRを発見!
 底面の基板の半固定抵抗は大丈夫でした。次は上にある基板の半固定抵抗です。これらの半固定抵抗も突っついてみます。すると、奥から2番目の抵抗を突っついた時に反応がありました。さらに突っつくと、パワーメータは息を吹き返し、12Wを示す様になりました。

4.半固定抵抗の接点不良の解消
今回の原因は、半固定抵抗の接触不良である事がわかったので、すべての半固定抵抗にエレクトロニッククリーナーを吹きかけ、接点の洗浄を行いました。

5.最後は、メーターの調整をして終了。
 そして最後は、リファレンスとなるダミーロードのパワーメーターを見ながら、先ほどの半固定抵抗をドライバで回して、ダミーロードのパワー計と同じ13Wに調整し終了になりました。
今度は、どちらも13Wになっていますね。
メデタシ、メデタシ。