こんばんは、Tomです。昨日は、会社の部門対抗ゴルフコンペがありました。Tomは今年はスランプでしたが、何とか前日のレッスンで修正を行い、コンペに臨みました。ところが1ホール目の後、階段を駆け上がった時、突然ふくらはぎに激痛が・・・・そうです、肉離れになってしまったのです。
Tomは1ホールで敢え無くリタイア。すぐに医者に行き治療をしてもらいました。幸い1週間程度の軽い肉離れであった様です。
さて、そんな訳で、今週の週末は足が痛くて動けません。そこで、お友達のNanさんの会社の同僚の方に修理を頼まれた、Aurexのプリメインアンプ SB-420の修理を行うことにしました。修理中は、先般修理が完成したP-35Tのエージングも兼ねて音楽を聴きながらの楽しい修理です。
1.SB-420の状況把握
1)全体の症状
まず、このアンプの故障の症状を把握します。その為に、入力はDCD-3300からののソースを入れ(最近お気に入りのマライアキャリー)、出力はジャンクのスピーカーを繋いで、いつ壊れても良い様な状況で確認します。
結果、出力には音声が伴わず、バリバリというどこかで聴いたような音が出て、左のスピーカーが吹っ飛びました。
調べてみると、スピーカーにはフューズがついていましたが、電流容量は3.5A。これではひとたまりもありません。ちなみにTomのP-35Tのフューズは0.5Aです。
2)プリアンプの状況を把握する。
次に、写真の様にプリとメインを切り離し、プリアンプのみの状況も把握します。
メインアンプは、いつものデジタルアンプです。これはとても便利です。
結果は、プリの出力もきちんと出ず、バリバリという音が聞こえます。
これは、プリもメインもイカレていますので相当重症の様です。
2,バラシ開始
1)外装のバラシ
いつものように、早速バラシに入ります。外装のバラシは、ビス4本ですので、比較的楽です。
中が見えてきました。このアンプは70年代のものですので、それなりにホコリが積もっています。
2)フロントパネルのバラシ
フロントパネルのバラシも行います。
3.アンプの清掃
どうやら修理の前に、アンプの清掃をする必要がありますね。そうでないと、Tomはカイカイ病になってしまいそうです。
1)まずはトランス周りから
まずは、最も汚れているトランスの周りを清掃します。
以前はエレクトロニッククリーナーで清掃していましたが、最近は、まずマジックリンで汚れを落としてから、エレクトロニッククリーナーを使用することししています。
2)ハーネスにタグを付ける
基板の掃除をする前に、ハーネスにタグを取り付けます。これは、これまでの修理の経験上それが最も問題が少ない為です
3)基板ごとのブロック図を作成
タグを付けると同時に、配線をブロック図に落とします。こうしておけば、間違いがありません。
でもね、後で調べたら、海外のサイトにサービスマニュアルがあったのですね。ちょっと無駄な作業だったかな?
http://www.hifi-manuals.com/Download/Toshiba/SB-420-service-manual
4)ユニット単位でバラす
基板を、EQ/セレクタ、トーンコントローラ等の単位でバラします。この機種は1970年中頃のアンプであり、この頃からオーディーオアンプの配線もラッピングからコネクタに変更されてきた時期ですので、バラシも非常に楽になりました。
パイオニアのSA-910の時には、ラッピングの線が切れ泣かされました。
5)ユニットの基板をマジックリンと水洗い
ユニットの基板をマジックリンと歯ブラシで清掃し、その直後水洗いします。
6)エレクトロニッククリーナーで撥水
その後、エレクトロニッククリーナで、基板やコネクタ洗浄し、接点の不良と解消と撥水を行います。
7)メイン基板はつけたまま
メインアンプの基板は、電源のハーネスがハンダ付けしてありますので、取り付けたまま、表面を歯ブラシと綿棒で清掃します。
8)基板の清掃完了!
基板の清掃とエレクトロニッククリーナーによる接点の洗浄が完了しました。どうです?新品みたいでしょう?
9)トランス周りをもう一度清掃
基板をバラス時にも再度トランス周りをマジックリンで清掃します。
10)中はピカピカ
どうです?結構綺麗になったでしょう?
4.プリアンプの音出し
清掃と接点の磨きが終了しましたので、プリアンプの状態を確認しました。
結果は、左右共に出力が出る様になりました。頑張りましたね!
今日は、此処までです。今の所、部品を交換せずに済んでいます。
後はプリアンプの全ての機能の確認とメインアンプの修理となります。これもシリーズでアップして行きますのでお楽しみに!(^^)Y。