デジタルグラフィックイコライザ BERINGER DEQ2496の修理

こんばんは、Tomです。皆さん、台風19号は如何でしたか?Tomの場所は、昨夜未明に到着しましたが、寝ている間に、無事通過したようで、大きな被害はなかったようです。


さて、今日の話題は、久しぶりに修理の話題です。
今週は四連休で、最初の2日間はかなり忙しく、クタクタになりましたので、昨日は台風も近づいてくることから、自宅でのんびりする事にしました。
折角時間があるので、オーディオのセッティングをすることに。
これまで、セットから外していたネットワークオーディオプレイヤーNA8005を、セットに入れてあげることにしました。

これまで使用していたNA7004は、CDのDACとHDDのプレイヤーとして使用しますが、このプレイヤーは、ネットワークプレイヤーやインターネットラジオとしてはあまり良い音で鳴ってくれません。
逆に、夏に導入したNA8005は、ネットワークプレイヤーとインターネットラジオは良い音で鳴るのですが、CDのDACとHDDはだめです。なんて中途半端なのでしょう?

そこで、この2台を一つで使用し、お互いを補完して使用することにしました。
NA8005は、分解能が高くなったのですが、音のバランスがTomのセットに合いませんので、NA8005にはデジタルイコライザDEQ2496を使用したいと思いました。

ところが、スイッチを入れてみると、DEQ2496のディスプレイが写りません。この症状は、以前も発生していて、修理もしたことがありました。
どうやら、しばらく使用していなかったら故障してしまった様です。

そこで、今日はそのDEQ2496を修理したいと思います。

1.まずはバラシ
  
  修理の課題の半分は、どうやってバラスか?です。特にコンパクトな製品は大変です。でも、この商品は一度修理したことがあるので、バラシ方は特殊ですが、未だそのバラシ方を覚えています。

 1)まずはTOPカバーとボトムカバーのビスを外します。

 2)次にラックマウント用のアングルを外します。
 

  すると前面の操作パネルが取り出せるようになります。

 3)フロントパネルのつまみ3つを外します。
 

 4)つまみの下のロータリーエンコーダーのブラケット固定ネジを外します。
 

 5)基板固定の様のモールを外す

  さて、ここからがマニアックなバラシになります。

  まず、基板の後ろにある、白いモール(スペーサー)を外します。
  これを外すと基板が8mmほど下がります。

  

 6)基板ユニットをスライドして引き出します。

 7)これで、基板を取り出すことが出来ました。

2.接触を確認する
  まずは、基板のコネクタ部を中心に指で押し、バックライトが点灯するかどうかを確認します。するとコネクタの近くを押下するとバックライトは光るようになりました。


3.LCDパネルユニットを取り外す

 そこで、さっそくLCDパネル基板をバラします。


4.まずはコネクタの接触不良を直す。
 まずは、コネクタのオスメスにエレクトロニックスプレーと歯ブラシで、接点不良をなくしました。

 でも結果はそれでもバックライトは不安定で、時々点灯しなくなりました。


5.電源を確認する

 オシロLCDパネル基板の電源を確認します。最初バックライトが点灯している状態で電源を確認し、バックライトが消灯したときの電源を確認します。

すると、バックライトが消灯しても、バックライトの電源はきちんと供給していることを確認しました。

という事はGNDですね。
そこでコネクタのGNDピンからLCD基板のGNDラインまで、ジャンパーを設けることにしました。また、せっかくばらしたので、5Vラインにもジャンパーを飛ばし安定化を図ることにしました。


6.折角直ったのに・・・・・
お蔭様で、バックライトはきちんと点灯し、安定しています。

ところが、LCDパネルを見ると、上半分の液晶がきちんと写っていません。これはバックライトではなく横スジの為に見えないのです。これはLCDコントローラから出ている、かなり密度の濃いフレキシブル基板との接点不良によるものですね。

7.フレキシブル基板を押さえてみる
 フレキシブル基板の接点部分を押さえてみると、この通り写るようになりますが、手を放すとNGです。


折角バックライトが直ったと思ったら、今度は横スジです、BERINGGERはリーズナブルな値段なのですが、故障が多すぎです。何とかしてくださいね。