空気清浄機の修理

こんにちは、2月の中旬の週末、皆様如何お過ごしでしょうか?今朝は少し冷え冷えした日でしたが、日中は天気が良くなり、家に居る分には穏やかな日です。

さて、先週の中ごろに、お友達のSaiさんから、空気清浄機の調子が悪いので、見てほしいと依頼されました。今日の話題は、この空気清浄機のメンテナンスの記事です。

1.動作確認

 まず、動作確認を行います。Saiさんからのメッセージでは、動作はするのだが、中で『カランコロン』という音がするとの事でした。スイッチを入れてみると、確かに動作はしますが、中でカランコロンと音がします。以前、この清浄機の上に重い物が落ちて、操作パネルのボタン(運転切換ボタン)が引っこんでしまったとの事。どうやらそれも関連するみたいですね。

2.さっそくバラシ
 Tomは、以前乾燥機や温風ヒーターを修理した事がありますが、空気清浄機初めてなので、どんな構造か楽しみです。
この手の機械は空気の流れを利用しますので、大抵の場合、中は埃だらけです。従って、風呂場でバラす事にしました。

 1)フィルター部のバラシ


 

 2)カバーのバラシ

操作パネルが外れました。

マイナスドライバーで割り部を優しくはずします。

前面パネルが外れて来ました。

電装部のカバー

アカバーのバラシ

これでほぼ裸の状態になりました。
こうやってみると、空気清浄機ってのは、高電圧で空気中の埃を呼び寄せ、静電フィルターで埃をキャッチし、その後脱臭フィルターを通し、シロッコファンで空気を外に出しているだけなんですね。これで何万もするのか・・・・・。

3.異音の元を発見する。

 それでは、異音の元を探しましょう。手でシロッコファンを回してみます。するとシロッコファンを固定している上部軸受のカバーのあたりから音がします。

 1)軸受部のカバーを取り除く

 この軸受のカバーを取り除きます。

 2)カバーの割れ発見

 カバーを取り除くと、なんとその下のカバーが割れているではありませんか?
 ファンを回転させてみると、中にカバーの破片を発見!これですね。

 3)軸受カバーを固定するTOPカバーを取り外す

 そこで、このFANを固定しているカバーのTOPカバーを取り外し、その破片を取り除くことにしました。

 4)沢山の破片を発見

 カバーをはずしてみると、びっくり! 大きな破片が3〜4枚入っていました。
 これを取り除けば、OKです。

4.シロッコファン周りの清掃と組み立て

 異音の原因は取り除いたので、後は清掃と組み立てです。
 本当は、マジックリンと歯ブラシをシャワーでしっかり洗浄したいところですが、FAM周りは、電装品もありますので、歯ブラシにマジックリンを付けて、その後布でふき取る事にしました。

シロッコファンは、水と歯ブラシで綺麗に洗浄

軸受関連のカバーはきっちりマジックリンで洗浄し、組み立てます。
 

これで、シロッコファン周りは、完了です!

5.本体カバーの洗浄

 後は、本体のカバー関連をマジックリンと歯ブラシで洗浄します。

 1)フィルター収納部の洗浄


 2)フロントカバーの洗浄

 3)リアカバーの洗浄

 4)フィルターカバーの洗浄

 5)フィルターの洗浄

 2枚あるフィルターの内、静電フィルター(金属製)のみ洗浄します。脱臭フィルターは、水洗いNGです。

 

6.組み立て
 後はカバーやフィルターを乾燥させ、組み立てします。
 

7.完了!

 これで全て完了! 異音は無くなりましたし、空気清浄機の中も外もピカピカになり、新品同様です。

この清浄機は平成18年に購入したとの事ですので、すでに9年になりますが、きちんとメンテすれば、あと10年は持つと思います。
大切に、そして末長くご使用ください。