ケンウッドのハンディー機 TH-F28の修理 −その5−

こんばんは、Tomです。今朝は昨日とうって変わって、寒い朝になりました。そろそろ三寒四温の季節ですね。

さて、今日の話題もケンウッドのハンディー機 TH-F28の修理 −その5−です。昨日までの修理は、電源を作っている回路の電解コンデンサの交換を行いました。6個の電解コンデンサのうち3個は容量が抜けてNGだったので、これはこれでOKでした。しかし、音声アンプに入る電源電圧が依然として低い電圧(2.5V)なので改善されていません。今日はその後の状況です。

1.LM386交換のための準備
 ここまで来ると、そろそろ音声アンプであるLM386を交換してもよさそうです。
 LM386のフラットICは先週のうちに注文していて、一昨日到着していました。

 それと、ICを取り外す為に、先の鋭利な高級ニッパーも購入してきました。これで2200円もします。久しぶりに工具を購入しました。修理にはしっかりした工具が必要です。


2.LM386の取りはずし
 それでは、いよいよLM386の交換を実施しますが、まずはLM386を基板から取りはずします。
 
 1)ニッパーでLM386の足を切る。
 面実装のICを半田吸い取りだけで取り外すのは非常に困難です。しかも、パターンが壊れやすいので、パターンを守る上でも、ICの足を切りICを取り外すことが一番安全な方法です。今回購入した鋭利な刃先のニッパーでLM386の足を切ります。

 2)IC本体を取り出す
 ピンセットで、ICの本体を取り出します。

 3)基板の半田を吸い取る
 IC本体を取り出した後は、基板の半田とICの足を吸い取り、基板を綺麗にします。



 LM386を取り外した後は、新品のLM386を半田付けします。

 これが今回購入したLM386のフラットパッケージです。

 これを、基板に半田付けします。写真で見ると簡単に見えますが、写真の指の大きさと比べていただくと判りますが、これらの部品は決して大きいわけではありませんので、半田付けは結構大変です。

4.結果確認

 さて、電源ON!・・・・・。
 ダメですね、依然として電源が2.5Vですし、音声も出ません。
 やはり、電源を作り出しているトランジスタが悪いのでしょうか?
 もう少しなのですが、なかなか詰め切れません。
 明日をお楽しみに・・・・。