ケンウッドのハンディー無線機 TH-F28の修理 −その4−

こんばんは、Tomです。今朝も結構暖かかったですね〜。今朝も昨日と同じ7℃でした。これからどんどん暖かくなるのですね。来週は3月です。

さて、今日の話題は、ケンウッドのハンディー機 TH-F28の修理 −その4−です。昨日は、最後の音声出力のアンプLM396の前段まではOKである事を確認しました。
残るはLM386なのですが、その前に、LM386にかかっている電源が回路図の半分以下の2.5Vしかかかっていないのが問題でした。そこで、13.8Vを6.5Vにする電源ラインを見てみると途中に電解コンデンサーがありました。この原因はトランジスタか、電解コンデンサが怪しいです。そこで、本日はここをメインに調査することにしました。

1.電源ラインのコンデンサブロック
 さて回路図から様々な電源ラインを作っている部分の電解コンデンサのエリアです。

2.電解コンデンサを取り外し、容量を確認
 まず、LM386の電源に入るラインに入っている47μFの電解コンデンサを取り外し容量を確認します。

 1)電解コンデンサを取り外す
 この電解コンデンサは、面実装タイプのものです。チップ用半田ごてで電解コンデンサを取り外します。
 

 2)電解コンデンサにハーネスを取り付ける
 次に容量を確認するために、取り外した電解コンデンサにハーネスを半田付けします。

 3)電解コンデンサの容量を確認
容量計で取り外した電解コンデンサの容量を確認する
結果、47μFの容量は、問題なしでした。

3.他の電解コンデンサの容量を確認する
 47μFの電解コンデンサを取り外しているとき、周りの22μFの電解コンデンサの周りがにじんでいました。これは液漏れの後だと思いました。そこで、47μFの右隣の22μFを取り外します。

そして、容量を確認すると、何と容量は10分の1の2μFでした。これでは使いものになりませんね。


その上の22μFの基板の回りもにじんでいます。

これも、しっかり容量が抜けています。


その斜め上の22μFも容量が少し下がっています。


その下の22μFは大丈夫でした。

それから、330μFも一応取り出し確認します。結果、この電解コンデンサの容量はOKでした。

4.新しい電解コンデンサを取り付ける

6個の電解コンデンサのうち3個の電解コンデンサはNGでした。念のためこの6つの電解コンデンサをすべて新品に取り替えます。

1)液漏れした基板を洗浄する

 コンデンサを取り出し、液漏れ跡のある基板をエレクトロニッククリーナーで洗浄します。

 2)電解コンデンサを交換する

電解コンデンサを取り替えるといっても、Tomは面実装の電解コンデンサなど持っていません。しかも耐圧は50Vなので結構大きいです。
 

しかも、330μFはとても大きいです。いずれにしても、とにかく動作確認の為に取り付けます。

ほかのコンデンサも取り付けます。

裏表のコンデンサの状況はこんな感じです。

電源を確認を行いましたが、まだ電源は回復しません。当然、音声も出てきません。
明日は、LM386を交換してみます。
だんだん面白くなってきましたね〜。