シャープ 液晶テレビ AQUOS LC-52ZSの修理のリベンジ ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、朝は雨、午前中は曇り、午後は晴れと目まぐるしい天気でした。最低気温は17℃、でも最高気温は20℃と余り気温が変化しない天気でした。
さて、今日の話は、昨日に引き続き『シャープ 液晶テレビ AQUOS LC-52ZSの修理のリベンジ』の話で、今日はその3となります。昨日の記事では、電源基板のLEDドライバー回路を追いかけ、原因と思われるDRV2のICが怪しいというところまで突き止めました。そこで、今回は、DRV3のドライバー回路のドライブ信号を生成しているICを交換します。ICは先日故障していた電源基板から移植します。さて、LEDバックライトの回路は復活するのでしょうか?

1.原因と思われるIC
これがDRV3回路のドライブ信号を生成しているICです。このICはシャープの専用ICの様で、ネットで調べても、なかなか手に入りません。

2.故障していた電源基板からICを移植構想
そこで、修理依頼者の方に、先日故障して交換した電源基板を提供して頂くことにしました。

右が現在LEDドライバーの問題がある電源基板で、左が以前交換した電源基板です。
以前交換した基板の中のLEDドライブ回路から、ICを取り出し、現在問題をかかけている基板に移植します。

3.ICの移植
さあ、実際にICを移植します。

1)ICの取り出し
ICの取り出しは、片方の足に半田を盛り、片側を持ち上げ、その後反対側にも半田を盛り一気にICを取り出します。

2)移植先の基板からICを除去する
次いで移植する先の基板から故障と思われるICを除去します。

最初は、小さなニッパーで慎重にICの足を切り取ります。

両端の足が切れましたので、その後半田ごてで、足を除去します。

しかし、ICの足のピッチが狭く、このまま続けるとパターンを壊してしまいそうでしたのでこの作業は中止しました。

3)トリマーでICの足を切断する
そこで、トリマーのコンパクトサンダーの刃を使用し、ICの足を切断します。

そして、ICを取り除きます。

4)パターンからICの足と半田を除去する
ICの足を切断し、ICの本体を除去しましたので、基板のパターンに残ったICの足と、半田を除去します。

① 足の除去

② 半田の除去

5)ICの半田付け
いよいよICを半田付けします。

① フォーミング
取り出したICの足をフォーミングします。

② 半田付け
ICの半田付けは、チップ用の半田こてを使用します。

これでICの移植が完了しました。

4.動作確認
さあ、いよいよ動作を確認します。

確認結果、LEDバックライトが100%の確率で点灯する様になりました。

テレビをひっくり返して画面を確認してみます。



テレビは復活しました。
嬉しいです!
達成感ありですね。
次回は組付け仕上げです。