こんばんは、Tomです。今日の天気は、晴れのち曇りのお天気で、最低気温は13℃、そして最高気温は24℃でした。明日も同じような天気の様です。
さて、今日の話は、昨日の続きで『シャープ 液晶テレビ AQUOS LC-52ZSの修理のリベンジ』で今回がその2です。今回は電源基板の回路の信号を一つ一つ追いかけ、原因を解析します。
1.修理の方針
まずは、修理の方針を打ち立てます。
1)回路図がある電源基板に入力される信号が正常かどうかを確認する。
2)電源を確認する。
3)回路の入力信号を確認する
4)不具合の箇所を特定する。
2.電源基板に入力されている信号を確認する
メイン基板の回路図が無いので、電源基板の回路図のみで修理を行います。
まずは、電源基板に入力される信号を確認します。
恐らく、LEDバックライトをONするSTBとLEDバックライトの明るさをコントロールするPWMの信号を確認します。
結果、STBとPWMはきちんと出ていますが、バックライトは点灯する時と点灯しない時がありますので、この信号は正常です。
3.バックライトの電源の確認
次いでバックライトの電源がきちんと出ているかどうかを確認します。
LEDを点灯させるVLED”と13.2Vの電源は正常です。
4.LEDを点灯させるVLEDの信号確認
LEDへの出力はこのような信号です。上がVLED,したが13.2Vです。
1)LEDバックライトが点灯する時
2)LEDバックライトが点灯しない時
という事はこの回路に異常があるようです。
5.電解コンデンサの確認
この回路でちょっと怪しいのが、電解コンデンサです。
これを確認します。
しかし、確認結果、信号の状態は変わりませんでしたので電解コンデンサは白でした。
5.電源をコントロールする2つの信号を確認する
この回路をコントロールする信号はERRORとDVの2つです。
これを確認します。
1)バックライトが点灯する時
2)バックライトが点灯しない時
この結果から判断すると、ERROR信号がアクティブになると、LEDの電源であるVLED"が停止します。
6.ERRORの信号が生成される回路の解析
ERRORの信号が出力される回路はこれです。この回路ではDRV1~4のどれかの信号に異常があった場合、ERRORがアクティヴになるようです。
この信号は、実際にLEDをドライブする下記の回路のドライブ信号を生成するICから出力されるDRV1~4です。
7. DRV1~4の信号を確認
それでは、LEDが点灯する時と、しない時のDRV1~4の信号を確認します。
1)DRV1
①バックライト点灯
②バックライト点灯せず
2)DRV2
①バックライト点灯
②バックライト点灯せず
3)DRV3
①バックライト点灯
②バックライト点灯せず
4)DRV4
①バックライト点灯
②バックライト点灯せず
どうやらDRV3の回路のICが怪しいですね。
段々、原因が絞り込まれました。
次回はいよいよドライブ信号を生成するICとその周辺の半田不良解消と、ICを交換し、動作を確認します。
お楽しみに!