ビクターのレシーバーの修理 −その4−

こんばんは、Tomです。今日は暖かったですね〜。朝から夜まで結構天気が良く、空気も澄んでいました。蔵王も綺麗でした。

さて、ビクターのレシーバーの修理も、今回で4回目です。昨日までは、オシロスコープで信号を追いかけてチューナーの基板のLチャンネルの出力がNGであることがわかりました。

そこで、今日は実際にチューナー基板を取り出し、対策を行います。
Lチャンネルの信号は、わずかながら信号は出ていますので、Tomの予測としては、おそらく1973年つまり40年前の腐った半田で、基板のパターンと部品の間で接触不良を起こしているのだと思います。

1.チューナー基板のプーリーを取り外す。
 再半田を行うためには、チューナー基板をひっくり返さなくてはなりません。ところが昔のチューナーはアナログチューナーなので、インジケータの針は糸で動かすのです。
しかし、チューナー基板をひっくり返すためには、この糸が邪魔ですので、チューナーのバリコンについているプーリーを取りはずします。
 

2.チューナー基板を取り出す

 1)チューナー基板の固定ビスをはずす
 まずはチューナー基板を止めているビスを取り外します。

 2)アンテナ線を切断する
 基板のビスを取り外しましたが、アンテナ船が邪魔になって基盤をひっくり返せません。
そこで、AMとFMのアンテナ線をニッパーで切断しました。

 3)基板をひっくり返す
 アンテナ線を切断したことで、基板の右側全部がフリーとなり、基盤を裏返すことが出来ました。これで、基板の再半田は可能となりました。

3.古い半田の吸い取りと、新しい半田を注入
 40年前の古い半田を吸い取り、新しい半田を再度流し込みます。

最初から全体を再半田する訳ではなく、まずは基板の30%の領域を再半田しました。

4.基板N洗浄とどうさいのっか人。

1)勤番の洗浄と目視確認
動作を確認する前に基板を洗浄します。洗浄については、エレクトロニックスプレーと歯ブラシで洗浄します。

2)基板をチェックする
 次に半田付けの状態をチェックします。

 ①拡大鏡によるチェック 

 ②マイクロスコープによるチェック

 マイクロスコープの画像は、細部まできちんと確認できますので、これは今後のTomの強力な武器となるでしょう。


5.動作確認
 修理したチューの信号線を確認します。、

 基板を取り付け、チューナーの音声出力を確認します。

 1)Rチャンネルの出力 

 2)Lチャンネルの出力 


昨日のLチャンネルの信号がこれですから、かなり改善できています。

Before

After


でも、Lチャンネルの出力はRチャンネルに比べ、まだ低いので、今後もう少し再半田のエリアを拡大してみたいと思います。