古いNote PCの修理 ーVersaProのFAN修理ー

こんばんは、Tomです。今日は朝から曇り、そして小雨と非常にパッとしない日でした。明日から出勤です。清々しい朝になってほしいものです。

さて、昨日は、初売りでLinuxの導入の雑誌を購入して来ました。この雑誌には、付録にDVDが付いており、このDVDからLinuxをインストールすることが出来ます。Linuxなら古いPCでもそこそこ快適に使用する事が出来ますので、結構楽しみです。

古いPCと言えば、3年ほど前に中古で5千円で購入したNECVersaProがありました。

これは軽くてとても使いやすかったのですが、冷却FANの音が物凄くうるさくなり、使用するのをやめました。この時期のVersaProはほとんどこの同じ欠点を抱えていたのでしょうね。FANの音はかなり煩いです。このFANの異音を聴きたい方は、YouTubeで別の方がアップしていますので、こちらのリンク先をご覧ください。

http://www.pc-master.jp/blog/bunkai/2141.html

これを何とかしないと、Linuxをインストールをしても使えません。そこで、この異音を取り除く修理に挑戦しました。

1.まずはバラシ
早速ばらしてみましょう!

1)バッテリーの取り外し
まずは、バッテリーを取り除きます。

2.ポインティングデバイスとキーボードのバラシ
次にキーボードとパッドをばらします。
そのために、ボトムの7本のビスを外します。

7本のビスを外し、パームレストの部分のフックをちょっとずらすと簡単にバラせます。

FPCをコネクタから取り外します。

これで、キーボードも取り外せました。

3.異音の原因はこれか?
キーボードを取り外すと、ちょうど冷却FANの上にあるキーボードの裏側は、こすれて白くなっています。

このFANがキーボードのそこにこすれているのでしょうか?

そこで、キーボードの裏側に絶縁テープを二重に貼り、FANが触らないようにしてみました。

4.組み立て動作確認
さあ、組み立てて動作確認をしてみましょう!これで直れば、意外に簡単!

でも、結果はNGでした。
そこで、もう一度キーボードを外してFANの状態を確認すると、キーボドがない状態でも、音がします。これは、基板にFANのプロペラが触っているようです。

5.マザーボードを取り出すまでバラす。
FANを取り出すためには、マザーボードを取り出さなくてはならないようです。急に、シンドクなって来ました。
でも仕方ないので、バラシてゆきます。

1)HDDのバラシ
まずはHDDをPCから取り除きます。

2)LCDユニット取り外し
これから本格的にバラシを行います。

①ヒンジのカバーを取り除きます。

LCDのヒンジを取り外します。

LCDのコネクタを外します。

④これで、LCDが本体から外れました。

⑤そして、キーボード周りのTOPカバーを外します。

無線LANのアンテナを外します。

⑦これでTOPカバーもLCDも完全に取り外せました。

3)メインボードの取り外し
いよいよメインボードを取り外します。

これでメインボードが取り外せました。
ここまでやらないとメインボードは外れないのですね。なんだかな〜。

6.FANを取り外し、プロペラの観察
メインボードからFANを取り外します。

FANのプロペラをマイクロスコープで観察します。

すると、プロペラの先が白く削れています。

恐らく、この先がメインボードに当たっていたのでしょうね。

7.プロペラの先を斜めに切断
そこでプロペラの先を、ニッパーで斜めにカットします。

マイクロスコープで見るとこんな感じです。

これで基板に当たらないでしょう。

8.組み立てと動作確認
全てを元通りにして、動作を確認します。

結果、まだ基板にプロペラが当たっているようです。FANはかなりガタがあり、その為、当たっているようです。また、バラさなくてはなりません。トホホ・・・。

9.プロペラをさらにカット
先ほどの工程をまた繰り返し、FANを取り出しました。さすがに二回目は勝手がわかっているので早いです。
今度は、プロペラの先を今度は直角にえぐるようにカットしました。

そして、ダメ押しでFANと基板の間にワッシャーを入れました。これで絶対にFANは基板に触れられない状況になりました。

10.再度組み立て、動作確認
また同じ工程で組み立て、動作を確認します。

今度は、音が少し小さくなりました。どうやらFANのプロペラは、メインボードには接触しなくなったようです。
でも、FAN自身にガタがあり、そのためまだガガガという音がします。

11.FANにグリスを塗布
これはFANの軸受けのガタの問題ですので、FANを交換するしかありません。でも、ネットで探してもFANが見つかりません。昔は販売していたようですが、その後、3年ほど経過しているので、サービスパーツもなくなったのでしょう!
仕方ないので、とにかくガタで生じる共振を少しでも抑えるために、FAN回転部に柔らかいスプレーのグリスを塗布しました。

何度か塗布したら、音が止まりました。
組み立てて終了!

これで、このPCはLinux PCに生まれ変わりました。
メデタシめでたし!
幸先の良いスタートですね。

今年も諦めないで頑張ります!