TDA7293のキットを使ってミニアンプを作ろう! ー再びー

こんばんは、Tomです。昨日から今日にかけてとても寒い日となりました。日差しは暖かいのですが、外に出ると冷蔵庫の様な冷気です。また冬に逆戻りですね。

さて、今日は午前中、年に一度の確定申告の作業を行いました。午前中で、ほぼ8割方終了しましたので、午後は自由な時間となりました。寒いので、外に出たくないですね。
そこで今日は、先日作ったTDA7293のミニアンプの改良を行うことにしました。

今回の改造は、入力のフィルターの変更。このアンプは入力フィルターで全然違ったアンプになることが確認できましたので、このミニアンプにも、メインのアンプと同じような改造を行います。
それから、これまで、電源はスペースの関係もあり、PCのスイッチング電源を直接つないでいましたが、その手前にデカップリングとして、2200μFの電解コンデンサを2個挿入する事にしました。

1.バラシ
まずは、基板が取り出せるところまでばらします。

これで基板が取り出せるようになりました。

2.入力部にフィルターの挿入
アンプの入力部にハイカット(ローパス)フィルターを挿入します。

1)基板のパターンをカット

アンプの入力部のパターンをカットします。

2)抵抗の取り付け

次に、カットしたパターンの間に10kΩの抵抗を挿入します。

入力信号が直に入る所なので、きちんと表面を磨きます。

抵抗をはんだ付けします。

3)コンデンサの取り付け

抵抗が付いたら、今度はローパスのコンデンサを取り付けます。コンデンサの容量は5800pFです。

これをはんだ付けします。

これで入力のフィルターは完了です。

最後にテスターでショート箇所がないかを確認します。結果OKです。

ホットメルトで絶縁して完成!

3.電源ラインにデカップリングの電解コンデンサを取りつける。
フィルターの次は、電源ラインにデカップリングの電解コンデンサを取り付けます。

1)コンデンサ
電解コンデンサは2200μFです。

2)基板

部品箱を探していたら、小さな基板が見つかりました。これにコンデンサをはんだ付けして作りましょう!

3)コンデンサ基板の製作
製作というほどでもありませんが、電解コンデンサ基板を作ります。
まずは、基板をアクリルカッターで必要な分だけカットします。

次に電解コンデンサをはんだ付けします。

これで完成です。

4)ハーネスのはんだ付け
コンデンサ基板に電源ハーネスをはんだ付けします。

まずは、コンデンサを挿入したい場所の電源ハーネスをカットします。

コンデンサ基板にハーネスをはんだ付けします。

最後にホットメルトで絶縁します。

これで出来上がりです。

4.動作の確認

次に動作を確認します。

1)出力波形の確認

電源を確認した後、いよいよiPhoneで音声を入れて、出力の波形を確認します。

出力波形は、以前とは異なり、綺麗になりました。

2)音声の確認

ジャンクのスピーカーをつないで、音声も確認します。

結果はOKです。

5.組み立て

動作が確認できましたので、組み立てを行います。

コンデンサは、基板の下に何とか入りました。ジャストフィットです。

アンプを固定した後は、電源も固定します。

そして、フロントパネルを取り付ければ完了です。

6.音出し

折角ですので、YAMAHAのNS-1000Mに繋いでみましょう!

なかなかいい感じではありますが、少しもやっとしている感じがします。
そこで、試しに今回製作した同じTDA7293を使ったデュアルのアンプに切り替えてます。
すると、こちらの方が断然良いです。
デュアルが良いのか?電源が良いのか?判りませんが、ツキとスッポンというくらい違います。これが本当に同じICなのか?と思われるほど違います。

まあ、ミニアンプはもともと修理用のコンパクトアンプの目的で作っていますので、音は期待していないのですが、こうも音が異なると考えてしまいます。

やっぱり、NS-1000Mを鳴らすにはTDA7293デュアルアンプをもう一台作るしかない!と思うTomなのでした。