TDA7293デュアルアンプの製作 −その12−

おはようございます、Tomです。今朝は晴れており、そして気温も穏やかです。今日の天気は一日中晴れ模様で、三連休中も、雨は降りません。これで、今年最後の草刈り、タマネギの定植、花壇づくりが出来そうです。

さて、今日はいつもより1時間早起きして活動開始です。Tomは休みの日になると、時間がもったいないので早起きになるのです。そんな早くから何するのかって? 当然TDA7293のアンプの製作です。今日は、OSコンデンサ(以降OSコンと略します)を用いて、電源のスイッチングノイズ対策です。

1.使用する部品
まずは使用する部品です。
コンデンサは、先日ご紹介した、お友達から頂いた今は無き三洋のOSコンのサンプル品です。
しかし、このコンデンサの耐圧は、MAX25Vですので、使用出来ません。そこで、このコンデンサをシリーズにすることで、耐圧を倍に上げてやります。
しかし、それだけではだめです。個々のコンデンサに電圧が均等に掛かるように、パラレルに抵抗を入れてやります。抵抗の値は電流をあまり流したくないので、100kΩです。

2.フィルターの製作

さあ、OSコンのフィルターを作りましょう!
コンデンサは、少しずつ効果確認をしながら追加してゆきます。
追加してまずは、47μFからです。シリーズ接続をしますので、23.5μF50Vになります。

これを4ユニット製作しました。

3.フィルター基板に半田付け

早速、フィルター基板に半田付けします。フィルター基板には、仮止めの半田付けをします。

これで、OSコンフィルタ試作①の完成です。

4.効果確認
まずは電源の信号確認です。
少し線の太さが細くなった感じがします。

1)+36V(10V/div)

2)-36V(10V/div)

3)ACモードで観察(500mV/div)

ACモードでレンジを拡大しますと、やはりまだノイズは撮り切れていませんね。

4)音声データ

音声データも少しざらついています。

5.22μFの追加
次に、先ほどのOSコンに22μFを追加します。
説明は省略しますね。


フィルター基板に装着します。

以前から気になっていた、電源近くのGNDポイントとアンプ基板のGNDポイントの導通です。これを強化します。

6.効果確認
講確認です。
ACモードで電源を観察します。

先ほどより多少良くなったかな〜?

もうちょっと何とかしたいですね。

7.電解コンデンサ基板へのOSコン追加
そういえば、フィルター基板から電解コンデンサ基板の後にノイズが乗る可能性もあります。
そこで、電解コンデンサ基板にもフィルターを追加します。
ここには15μFシリーズ接続ですので、7.5μFのOSコンを投入します。

8.効果確認

おお〜っ!かなりノイズが減りました。
この作戦は成功ですね。

1)ACモードでの確認

2)音声データ

9.ダメ押しのOSコン追加
最後に追加したコンデンサ基板への15μF×2(7.5μF)』のOKコンは結構効いたようですね。
そこで、この15μF×2をフィルタ基板の後段にも取り付けましょう。
コンデンサがブドウの様になってきました。
でも、このように値を変える事で、フィルターの周波数を広げられるし、インピーダンスも下がるので、ノイズには効果が有るんです。

基板も賑やかになってきました。

10.最後の効果確認
ノイズ除去の最後の効果確認です。

もう電源ラインはOKですね。

音声データもかなり綺麗です。

これで実際に音楽を聴いてみました。

アンプの出力の音は、驚くほど改善されました。これがラジカセとジャンクのミニコンポのスピーカーの音か?と思えるほどです。
さすがTDA7293です。きちんとノイズ対策をしてあげれば、クリアに、そして元気に鳴ってくれます。
ノイズ対策は、頂き物のOSコンで間に合いましたので、材料費ゼロです。
早起きは三文の得ですね。
暫くこれでエージングします。次は、メインシステムのタンノイ君に接続し、入力のカップリングコンデンサの調整です。
何だか楽しみだな〜。