おはようございます、Tomです。昨日は、ピーカンの秋晴れで、とても気温が上がりました。Tomの大家族は、姪の主催で秋晴れの中『芋煮会』を楽しみました。たまに、大家族が集まると楽しいですね。
さて、BOSEの修理も佳境に入ってきました。前回は、±30Vと±12Vの電源がキチンと動作することを確認しました。今回はいよいよその電源にパワーモジュールを取り付けて、動作確認を行います。
1.ヒートシンクの加工
パワーモジュールを動作させるためには、パワーモジュールをヒートシンクに取り付ける必要があります。そこで、まずはヒートシンクの加工から作業を行います。
1)シリコングリスの除去
ヒートシンクには、以前のモジュールで使用したシリコングリスと絶縁シートが付着しています。作業性が悪いので、まずは古いシリコングリスを取り除きます。これを取り除くのには、パーツクリーナーが適しています。ベタベタしたグリスもパーツクリーナーを吹きかけると、驚くほどサラサラに溶けてゆきます。これシールはがしなんかにも使用でき、とても便利です。
ティッシュペーパーでふき取り、ドライヤーで乾燥すれば、こんなに綺麗になりました。
2)穴あけとタップ切り
次は穴あけです。ブラケットを止めていた穴の高さはちょうど良いので、その片方はそのまま使用します。もう一方は、幅が異なりますので、穴あけを行います。
アルミなのでタッピングビスでタップ加工を行いました。
3)仮止め
絶縁シートと絶縁ビスを用いて、まずは仮止めしてみます。こうやっておくと、その後のハーネスの半田付けが容易になります。
2.ハーネスの取り付け
ヒートシンクにパワーモジュールが仮止めできたので、次はパワーモジュールに電源、音声入力、ボリュームハーネスを半田付けします。
1)入力ハーネスの取り付け
まずは、入力のハーネスを半田付けします。
GND線は直接GNDパターンにはんだ付けをして、入力と分けます。その後入力信号線のL,Rを半田付けします。
2)電源ハーネスの取り付け
次に電源ハーネスを取り付けますが、ハーネスは、PCのスイッチング電源のジャンクハーネスを利用します。これにはたくさんの色がありますので、そこから、青系(-30V用)赤系(+30V用)黒(GND用)として、3本切り取り使用します。
電源ハーネスを基板に取り付けますが、まずは動作確認を行いますのでターミナルに配線します。簡単です!
3)VRのハーネスの取り付け
今回のキットには、VRがついています。せっかくですので、これを利用したいと思いますが、基板直付けタイプなので、これをOPパネまで延長しなければなりません。そこでフラットケーブルを使用して、延長します。
①VRに基板取り付け
VRは基板直付けタイプなので、その足にいきなりハーネスを半田付けするのは大変です。そこで、ユニバーサル基板を小さく切ってそれにVRを半田付けします。
②ハーネスの半田付け
次に、フラットケーブルを用いてVR基板にはんだ付けします。
その後、そのフラットケーブルを、基板にはんだ付けすればOKです。
3.パワーモジュールの取り付け
パワーモジュールには出力以外のハーネスが取りつきましたので、ヒートシンクにシリコングリスを塗布し、本止めします。
ICの放熱部とヒートシンクの絶縁を確認すればOKです!
4.ハーネスの固定
最後に、電源を基板にはんだ付けしたあと、ハーネスの断線とショート防止の為にホットメルトで固定します。
これで、配線はすべて完了です。
5.動作確認
いよいよ動作確認です。
1)全てのMdを接続
2)電源の確認
きちんと±30Vが供給されています。
3)入力信号を注入
いつもの様に最小構成で、入力に音声信号を供給します。
OKです。
5)出力信号の確認
さあ、いよいよ出力信号の確認を行います。
成功です!
以外に出力波形は綺麗ですね。これはスイッチング電源を使用していないためでしょうね。
これなら、入力フィルターは必要ないと思います。
次回はいよいよ音出し、そして組み立てになります。
お楽しみに!