TDA7293デュアルアンプの製作 −その8−

おはようございます、Tomです。今朝は、朝もやの掛かった寒い朝です。昨日は、宮城の名峰、蔵王山でも初冠雪の知らせが届きました。いよいよ冬ですね。

さて、毎日1時間でコツコツを実施しているTDA7293のパワーアンプ製作も、今回で8回目を迎えました。一昨日は電源の部が完了、そして昨日は、パワーアンプ基板が完了しました。アンプの製作も後半戦に突入です。今日はシャーシーの内部加工とヒートシンクの加工です。

1.ベース板をシャーシーに固定する
まずはアルミのベース板に穴をあけシャーシに固定します。

1)アルミ板のケガキ

2)アルミ板の穴あけ

3)シャーシーのケガキ

4)シャーシーの穴あけ

5)ビス止め

ウ〜ン、なかなかいい感じですね。

2.電源ユニットの固定穴開け
次は、このアルミベース板の上に載せる電源ユニット(スイッチング電源、フィルター、コンデンサ基板、GND端子)の固定穴を開けます。

1)レイアウト
電源ユニットをもう一度シャーシーに載せ、レイアウト行います。

2)スイッチング電源固定穴の穴あけ

3)フィルター基板、コンデンサ基板固定の穴あけ

4)これで穴あけは終了です。

3.ヒートシンクの加工
電源ユニットの固定穴は開きましたので、今度はアンプ基板を止めるヒートシンク(放熱板)を加工します。

1)基板の位置関係を見る
まずは基板の配列関係を見ます。基板の位置は左右均等に、そして基板はなるべくGNDプレーンに近い方が良いので、そのバランスをみて配列します。

2)位置の決定
すると、以前パワートランジスタが取り付けてあった穴が4つあるのですが、そのうち両端の穴をそのまま利用し2つずつあるICの片方の固定に利用するのが最もよさそうである事を発見!左右のバランスもとれています。

3)ケガキ
各基板の片方のICの位置が定まりましたので、もう片方の位置を決めます。
まずは、既存の穴に片方のICを固定します。

そして、まだ空いていない穴位置を決定し、ケガキます。

4)穴あけ

5)タップ切り
タップ切りは面倒なので、タッピングビスでタップを切ります。アルミなので、タッピングビスの方が山が崩れません。

4.基板を固定してみる
穴も開きましたし、タップも切りました。早速基板を仮止めして、位置関係を確認します。

1)固定

なかなかいい感じですね。

2)不具合発見!

不具合を発見しました。左右のバランスは良いのですが、基板が浮いています。
これじゃ、GNDプレーンから遠くなってしまいますね。

どうやら、ヒートシンクの固定部だけを見て位置を決めていましたが、ヒートシンクの下側の羽は固定プレーンよりもかなり伸びている事が原因のようです。

5.ヒートシンクの追加工

目的の為なら手段を択ばないTom。早速ヒートシンクの羽を追加工します。もともとあまり熱は発生しないので、こんなに大きなヒートシンクは必要ありません。そこで、下側の余分な羽をグラインダで削ります。

さすがに、ヒートシンクの羽は弱いので少し曲がってしまいましたが、ヒートシンクの下側は見えないので、問題はありません。

これで、ヒートシンクの下側の羽の高さは固定プレーンと同じ高さになりました。

これで、電源ユニットも、アンプも取り付けが可能になりました。
次回は、いよいよバラックでアンプのユニットを固定してゆきます。
お楽しみに!