バロネスハンマーナイフ(草刈り機)の修理 −シーズン2−

こんばんは、Tomです。今日は曇り空で割と過ごしやすい日でしたね。でも東北日本海側は100ミリの雨が降っていて、大変な状況です。Tomの町は、ちょうどその雨雲をかすっている感じで助かりました。

さて、先日畑の草刈りをしようとしたら、Tomが最も頼りにしている、バロネス製ハンマーナイフ・モアという草刈り機がまた動かなくなりました。バロネスの草刈り機が動かなくなるのは今年で2回目です。前回は、セルは回るけどエンジンが掛からなくなったのですが、それはスパークケーブルがブラケットに接触していて被覆がはがれ、リークしていたためでした。

でも今回は、セルが全く回らないという症状です。
今日は早起きして、涼しいうちに修理をしましたのでその模様をレポートします。

1.回路図に沿って経路を確認する。
それでは、回路図を基に配線の導通の確認を行います。ちなみに回路図は、バロネスのサイトから取説をダウンロードしました。

1)バッテリーとメインヒューズ間

問題なしです。

2)ヒューズの入り口と出口間

問題なしです。

3)ヒューズの出口からイグニッションコネクター

問題なしです。

4)イグニッションからセルのヒューズの入り口の間

ここは、イグニッションキーを回しセルがONする状態で測ります。

するとなんと800Ωもあるではないですか〜!
問題はこの経路にあることがほぼ確定ですね。

2.イグニッションを取り出す

なんかイグニッションがかなり古いので、怪しいです。
早速イグニッションを取り出します。

そして、マジックリンで洗浄します。

3.イグニッションの導通チェック

イグニッション単体での導通をチェックします。
結果、イグニッション単体では問題ない様です。ちょっとガッカリ。でもイグニッションだと替えの部品を探すのは大変なのでまあいいか!

4.イグニッションのコネクタからヒューズの間の経路

するとこのイグニッションコネクタからヒューズまでの経路が黒という事になります。
まずは、パーツクリーナーでコネクタの接触を良くします。

その後、このコネクタからヒューズまでの経路の抵抗値を図ると、なんとやはり800Ω以上あります。

5.イグニッションコネクターハーネス両端の確認
このハーネスがどうもありやしいので、その両端を確認します。
まずは、イグニッションコネクタ側です。
このコネクタの熱収縮チューブを切り取りコネクターを露出します。

ネクターを見てみると特に断線などが有るわけではない様です。

という事は、ヒューズ側の端子ですね。この端子を取り出してみると、端子はカーボンの様なもので真っ黒け。これはイケません。

端子を切断し、新しい圧着端子を取り付けます。

6.導通確認と設置
それでは、ハーネス自体の導通を確認しましょう!
OKです!

その端子をヒューズに端子に設置します。設置に当たり、今回は菊座を間に挟み、接点不良をなくすことにしました。

7.イグニッションコネクターの取り付け
イグニッションコネクタには、先ほど取り除いた熱収縮チューブの代わりに絶縁テープをしっかりと巻きました。
これで、コネクタの接点の酸化とコネクタの抜けを防止出来ますね。

それを基の位置に戻します。

8.配線チェックと動作確認

いよいよ全体の経路の導通を確認します。

抵抗値は問題ありませんね。

それではバッテリーをつないでエンジンをかけてみましょう!
キーを差し込み、セルを回すと、クウクウとセルが回り、すぐにエンジンが掛かりました。

バロネス君、復活です!
これで、新品のハンマーナイフを購入するリスクは無くなりました。
良かった〜!
なんだか、達成感ありですね。