BOSEレシーバー RA-15の修理 −その7−

こんばんは、Tomです。今日は雨/曇りの天気です。少し蒸し暑いけどそれでも昨日までの天気よりもずいぶん楽ですね。

さて、TDA7293のアンプのノイズ対策も一段落。そしてバロネスの草刈り機の修理も終了。そしてリビングのインバーター照明もLED照明にして解決に至りました。

そこで、やっとBOSEのレシーバーの修理にとり掛かることに。
このメンテナンスは、先月に実施し、出力部の半田クラックの修復と、電解コンデンサの交換を行ったところまでは良かったのですが、コンデンサを交換した途端、出力から-30Vが出力されるようになり、以前実施した時と同じように迷宮入りになるところでした。やっと、時間が取れるようになりましたので、その続きを実施します。

1.修理の方針を決める
まずは、目標を見失わないように、修理の方針を決めます。
故障の症状が、MOS特有のラッチの様な形である為下記の様な確認をして詰めてゆきます。

1)±30Vの電源電圧の立ち上がりタイミングを確認する。
2)±30V電源の平滑コンデンサを入れ替えてみる。
3)TDAQ7295のすぐ近くの+30Vの電源の立ち上がりと出力を見る。ICに適切な電圧がかかっているかを確認)
4)TDA7295を取り外してみる。(IC以外の影響がないのかを確認)

ここまで確認してみます。

2.±電源電圧の立ち上がりを見る
電源の立ち上がりは、ほぼ同じタイミングですね。

3.平滑コンデンサを入れ替えてみる。
そして、平滑コンデンサを入れ替えてみます。

これも、ラッチは変わりませんでした。

4.ICに+30Vがきちんとかかっているかを確認

確認結果大丈夫ですね。

5.TDA7295のICを取り出す
きちんと電源が掛かっていても出力がNGなので、今度はTDA7295のICを取り出してみます。
これでも−30Vが掛かっていれば、−30Vの電源と接触していることになります。

6.動作確認
動作確認を行います。
予想通り、ICを取り出すと、出力端子のラインは±0Vです。

6.TDA7293を取り付けてみる
最後にTDA7295とTDA7293のピンアサインを比べてみます。するとほぼPINコンパチですね。

ただ、TDA7295は差動入力、差動出力であるようです。

TDA7295は保有していないので、TDA7293を取り付けて動作を確認してみます。
結果、出力は−30Vにならないようです。

大丈夫ですね。
明日は、音声入力行い、きちんと増幅をしているかどうかを確認します。