BOSE RECEIVER RA-15の修理  −その3−

おはようございます、Tomです。昨日に引き続き、今朝の天気は曇り空です。でもこの曇り、夕方には晴れるそうです。明日はまた気持ちの良い秋晴れが期待出来そうです。

昨日は年に一度の人間ドックでした。お陰様で、昨日の速報では大きな問題はなく、今年も一年間頑張れそうです。

さて、今日の記事は、日曜日に実施したBOSEのレシーバーの修理 −その3−です。前回は、何とか電源は立ち上がり、ロジックは動くようになりましたが、AMPの出力がNGでしたので、今回は入力からAMPの出力までの経路を追いかけます。例によって、回路図はありませんので、手探りの状態での解析となります。果たしてどうなることやら・・・・。

1.出力部の情報収集

まずは、アンプICに関する情報を収集します。
このアンプICをヒートシンクにセットしているブラケットを外して、ICの型番を確認します。

1)ブラケットの取り外し

2)ICの型番確認

ICの型番は見えづらいですが、TDA7295Sと書いてあります。Tomがここ最近気に入ってアンプ作りに使用しているTDA7293の兄弟分のICのようです。これならデータシートはあるでしょうね。

3)情報収集

早速インターネットで検索し、データーシートをGETしました。インターネットは大変便利ですね。昔なら、こんな情報簡単に手に入りません。

どうやら、基本回路は、TDA7293と同じようです。

2.入力部の情報収集

メインアンプ部の情報は手に入りましたので、今度は入力からの信号経路を見て、メインアンプまでの経路を確認します。

1)入力からの信号

まずは、基板に音声信号を入れ経路をたどります。

すると、一番最初に入力されたのは、フラットパッケージ24PのICでした。型番を確認するとTDA7440と書いてあります。これまたTDAシリーズですね。

2)情報収集

早速これもインターネットで検索し、データーシートをGETしました。

3)ICの機能
このデータシート見ると、どうやら、このICは、マルチプレクサ(入力信号を切り替える)+TONEコントロール(BASS,TREBLEの調整)+ボリュームのコントロールを外部からのシリアルデータでコントロールする多機能なICですね。これとTDA7295があれば簡単にプリメインアンプが作れるというわけです。
これは良い!

3.電源の確認

ICが正常に動くかどうかは、電源が重要です。
そこで、まずは電源を確認します。

1)TDA7293の電源確認
まずは、メインアンプの電源を確認します。

+30V


-30V

2)出力の確認
電源のすぐ隣に出力の足がありましたので、ついでに出力も確認しました。-30VDCです。これではスピーカが飛んでしまうはずです。

電源を確認した結果、きちんと±30Vが供給されています。

3)TDA7440の電源の確認

+10V
このICの電源は、+10Vという中途半端な電源電圧ですが、これも正常に電圧が供給されているようです。


電源はキチンと供給されているようですね。
それでも、メインアンプであるTDA7295の出力は-30Vですね。
これは、おかしいです。
そして、入力部のTDA7440の電源も正常に供給されています。
次回は、TDA7440全てのピンを当たります。
お楽しみに!