50年前のEMI製モニタスピーカーユニットのメンテナンス

こんばんは、Tomです。今日も朝から雨でした、でも、昨日の大雨は東に移動し少し穏やかに。そして、それと同時にTomの昨晩ジージーと大きく鳴っていた耳鳴りも去ってゆきました。やっぱり低気圧に連動する様です。
さて、今日帰宅すると、荷物が届いていました。

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これは、先日LINNのKAIRNを修理をさせて頂いた方からのメンテナンスの依頼です。
中身は、スピーカーユニットです。

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このスピーカーユニットは、50年前のEMI製のモニタスピーカーのユニットです。

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1.ネットワークの観察
2ウェイのスピーカーです。ツイータ用のネットワークは、コイルとコンデンサが一つになったもの。

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一つはきちんと固定されていましたが、もう一つは固定部材が壊れていて結束バンドで固定されています。

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そして、半田が外れてしまったそうです。

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2.配線の再ハンダ
今回は、このスピーカーの配線の古い半田をすべて取り除き、再ハンダします。

1)ネットワークの修理
まずは、半田が外れたネットワークの半田を修理します。

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2)端子部分の再ハンダ
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3)コンデンサ部の再ハンダ
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4)ツィータの端子の再ハンダ
最後はツイータの端子部の再ハンダです。

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3.ネットワークの固定
結束バンドで止められていたネットワークは、ぐらぐらしています。

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そこで、ホットメルトで固定しました。

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4.エッジの確認
最後にエッジの確認です。

一つのユニットのエッジは、まだ大丈夫の様です。

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でももう一方のエッジは、かなり劣化しています。TomのタンノイHPD-385のエッジ交換する前と同じようなぶつぶつが出ていました。

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巷にこの楕円のエッジは無いと思います。なので、Tomはこのこのエッジを修理することは出来ません。
なので、今回のメンテナンスはここ迄です。

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このスピーカユニットは50年も使っていもらえて幸せですね。
近年、様々な電化製品などは、新しいものに買い替える風潮にあります。
読者の皆様、物は大切に使えば、結構持つものです。
なので、メンテナンスをして、末永く使用してほしいものです。