KENWOOD ディップメーター DM-81の修理 ーその1ー

こんばんは、今朝の東北はとても寒くなりました。それに加えて冷たい雨。東北の高い山にでは初冠雪が降りました。急に冬が近づきましたね。昨日雪虫も見つけました。
さて、先週のはじめ、読者で以前BOSEのレシーバーの修理をさせて頂いた方から、KENWOODのディップメーターの修理の依頼がありました。

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1.ディップメーターの不具合
ディップメーターとは、無線のアンテナの共振点を計測したり、無線機の周波数を調整したり様々な用途で使用できる計測器ですが、Tomは一度も使用したことがありません。
このディップメーターの故障は、高周波に1kHzのトーンを変調することが出来ますが、その1KHzのトーンの発信が出来ないそうです。まずは動作の確認です。
モードは3つあります。バッテリーの確認、オシレータモード、そして1kHzのトーンを変調するモジュレーションモードです。

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1)BATT(バッテリー)モード
まずはバッテリーモードです。
バッテリーがどのくらい残っているかを確認できます。

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2)OSC(オシレータ)モード
次に、オシレータモードの確認です。
コイルをセットしAMラジオの周波数帯域で同調させてみます。

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きちんと同調します。

3)MOD(変調)モード
最後にモジュールモードに切り替えて、1KHzのトーンを出しますが、やっぱりトーンは確認出来ません。
やはり1KHzの発信が出来ていませんね。

2.バラシ
さて、バラシを行います。

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でも、これ以上のバラシは結構難しいですね。
何故なら、基板にバリコンが直接半田付けされていて、これを外さないと前には進めないようです。
依頼者に、この半田付けを外していいかどうかを確認してから次のステージに移ります。