長年愛用していた半田ごて(HAKKO907)が折れた! ーその後ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、この秋で最も良い天気だったのではないでしょうか?空気は澄んで、空は澄んだ青空でした。こんな日に仕事をしているのは勿体ないというくらいの日でした。
さて、今日の話題は、昨日レポートした『長年愛用していた半田ごて(HAKKO907)が折れた!』のその後の記事です。
Aliexpressから500円位で購入したHAKKO907互換の半田ごては、コントローラとのコネクタが真逆な為、使用できない事が判りました。
そこで、今回はそれを何とか使用する様に改造します。

1.コネクタのピンの抵抗値を確認する
1)コネクタを単純に交換できるのか?
コネクタの形状を確認し、単純に雄雌のコネクタを入れ替えればしよう可能かの検討を行います。

DINネクタをばらしてみると,それぞれ同じ本数のハーネスが接続されています。でもハーネスの色が異なりますね。
配線が間違っていたら危ないですね。

2)PIN間の抵抗値を測定する
次に5つのピンのピン間の抵抗値を確認します。Tomが想像するには、1対はヒーター、もう一対は温度センサーですね、でも最後の1本は判りません。

① オリジナル
  1-2P間:4.1Ω

  4-5P間:47.9Ω

  3P-他のPIN:無限大

② 互換品
  1-2P館:2.2Ω

  4-5P間:13.4Ω

  3P-他のPIN:無限大

抵抗を測定した結果、抵抗値が全く異なります。これでは、コネクタを交換しそのまま使用するにはリスクがあり過ぎますね。

2.ヒーター部をばらしてみる
そこで、今度はヒーター部をばらしてみます。

基板の大きさは、ほぼ一緒なのでそのまま交換できそうです。

そこで、互換品の筐体に、オリジナルの内臓物をソックリ移植する事にしました。

3.オリジナルのヒーター部のバラシ
早速、オリジナルのヒーター部の基板から、ケーブルのハーネスをバラします。

これでオリジナルの筐体からヒーターとハーネスを取り外しました。

4.互換品のヒーターをばらす
次に互換品のヒータ基板とケーブルを筐体から取り除きます。
互換品のヒーターは使用しませんので、ニッパーでケーブルをカットします。

こちらは簡単に取り出せました。

5.オリジナルのヒーターとケーブルを互換品の筐体に移植する
さあ、いよいよオリジナルのヒーターとケーブルを互換品に移植して行きます。

1)オリジナルのケーブルを筐体に通す
オリジナルのケーブルを互換品の筐体に通しますので、ばらばらのハーネスを紙テープでまとめます。

2)オリジナルのヒーター基板にハーネスを半田付け
筐体にケーブルを通したら、今度は、4本のハーネスをオリジナルヒーター基板に半田付けします。

3)スプリングにGND線を接続する
最後の1本はGNDでした。これをスプリングに接続します。

4)互換品の先端部品を取り付ける
後は、互換品のこての先端部品を組付ければ完了です!

6.動作確認
さあ、最後に動作確認を行います。

1)コントローラに接続する
こてのコネクタをコントローラに接続します。

2)電源ON!
いよいよ電源を入れます。中身はオリジナルなので、問題はないと思いますが・・・電源ON!
大丈夫ですね。

暫くすると小手先の温度も高くなってきました。
半田を溶かしてみます。

イイ感じです!

修理完了!

これで、HAKKOの半田ごてが復活しました。
まあ、壊れたのは電気的なものではなく、こての筐体ですので、筐体を交換すればリスクが少ないですね。
メーカでは、このこての交換部品は7700円するだけでなく、もう製造中止となっています。
今回は中国製の互換品を使用したので、送料込みでも1,000円くらいで復活することが出来ました。
今後の修理に大活躍しそうです。
楽しみですね。