こんばんは、Tomです。今日から三連休なのですが、日中はとてもよく晴れてまさに秋晴れ!そして、空気も乾いていて、まさにカリフォルニアのようなさわやかさの一日でした。このお天気、明日も続くようです。
さて、今日の話は、昨日の続きで『SONY カセットデッキ TC-4300SDのリベンジ修理』ですが、今回はFINALとなります。前回、カセットデッキをばらし、カセットユニット取り出し、低負荷で1週間以上連続運転をスタートさせました。今日はその後の話です。
1.キャプスタンモーターを1週間連続運転
前回、ばらしたと1週間以上連続運転させました。時間にして約200時間連続運転です。
これだけ回せば、きっとモーターのローターの接点とブラシの接触不良は完全になくなったと思われます。
モーターのトルクも増えたように感じます。
2.カセットテープで再生してみる
そこで、この状態でカセットをセットし、再生をしてみることにしました。
おお~、きちんと再生しています。
3.カセットユニットの組付け
動作が確認できましたので、カセット駆動ユニットを本体に組付けます。
1)注油
駆動が滑らかになるように、ギアに注油します。
2)ダンパーの取り付け
カセットがオープンする時に滑らかに開くための、ギアダンパーを取り付けます。
3)カセットユニットの組付け
カセットユニットを本体に組付けます。
4.動作確認
1)ギアダンパーの動作確認
カセットユニットが組み付きましたので、ギアダンパーの開閉動作の確認を行います。
2)カセットの再生の確認
カセットを挿入し、再生し、ヘッドフォーンで音声を確認します。
5.フロントパネルの組付け
動作が確認できましたので、フロントパネルの組付けを行います。
1)メータパネルの接着
この機種のメーターの透明パネルは、必ずと言っていいほど、経年劣化でとれてしまいます。そこで、接着剤でもう一度接着します。
内側をきれいにします。
2)フロントパネルの組付け
3)ツマミ類の組付け
4)完了
6.速度調整とワウフラの確認
T-100というソフトを使用し、再生速度の調整とワウフラの確認を行います。
1)速度調整
速度調整用のテープを使用します。
NAK T-100というソフトを用い、速度調整を行います。
2)ワウフラッターの確認
同様にT-100でワウフラッターも計測します。
このT-100というソフトは、いかにも計測器って感じがして、とてもいいですね。
7.洗浄、仕上げ
最後に洗浄と仕上げを行います。
1)フロントパネルの洗浄
2)TOPカバーの洗浄
3)リアカバーの洗浄
4)仕上げをして完了
最後に仕上げをして、完了です!
これで、TC-4300SDはまた蘇りました。
本体もピカピカになりました。(まあ、年代物ですので、限界はありますが・・・・)
この機種は、カセットが縦型になった一号機だと思いますので、末永く使用していただきたいですね。