クリスキットの基板を使ったパワーアンプの製作  ―その3―

おはようございます、Tomです。さて、今週から始まった『クリスキットの基板を使ったパワーアンプの製作』ではありますが、今回で3回目を向かえ、着実に前に進んでいます。

昨日までは、シャーシー加工でしたが、今回はいよいよ電源周りの製作となります。

1.整流基板のMIN化
  昔、パワーアンプと言うと、でっかいトランス、そしてそれにも負けないブロックコンデンサ、そしてこれもまたデカイヒートシンクと相場は決まっておりました。しかし、トランスはP-35Ⅱの物を頂いたのでそれを使用するとして、コンデンサは、3300μF50V電解コンデンサを片側4個パラレルにして合計8個使用します。このコンデンサ、実は秋月電子で、4個で100円の超破格品です(現在は2700μF品以下しか販売していませんが)。
 片側4個で13200μFで、ちょうどいい容量なのでは?と思います。まあ、足りなければ在庫はあるので、1個追加しただけでも3300μF増えますので、かなりいいものです。
 先日のレイアウトでは、以前製作した、整流基板は少し長さが長く問題があるので、片側5個を、片側4個にして短くします。

 1)基板のパターンし直し
  せっかくですので、まずは、配線を全て取り除き、一から配線しなおします。以前は鈴めっき線を使用していましたが、あまりきれいではなかったので、今回は2スケアの電源コードをより線にして、半田メッキして使用します。そして、端にあるコンデンサを取り除き、基板をカットします。
  


 2)完成!
   結構コンパクトになりました。

   ①部品面

   ②半田面   


2.電源部の配線を太くする。
 どうも、あんなにがっちりしていたSONYパワーアンプですが、内部の電源の配線はても貧弱です。そこで、2スケア、と1.25スケアの電源コードで電源は配線することにしました。

 1)電源スイッチ部
まずは、電源のスイッチです。ここのケーブルが一番貧弱なので、ここを太く、しかも配線をスッキリするために、2スケアの小判線に。
 
 ① 電源スイッチを取り外します。
   
 ② 次にスイッチから貧弱なケーブルを外します。

 ③最後は小判線を半田付けします。 
 スイッチについているのは、ノイズ対策用コンデンサです。


 2)電源入力部、及びトランスへの配線
 次は、電源コードの処理とそこからスイッチ、フューズ、トランス、整流基板への配線です。本当は電源ケーブルも変更したいところですが、ブッシュがないため、後で変更します。
 電源の配線は、1.25スケアの線です。

 

3.電源電圧の確認

 1)リップルの確認
 さあ、いよいよ電源電圧の確認です。まずは、リップルの程度を見るために、オシロで波形を見てみましょう。オシロは、先日仕入れたPCオシロです。

 ①+30v側

 ②-30V側

どうやらリップルは大丈夫のようです。

 2)正確な電源電圧の確認
 次に、プラスマイナス電源の正確な値を、デジタルテスターで測定します。まあ、このテスターですから、どこまで正確か疑問が残りますが、せめてプラスとマイナスの電圧が同じであれば良しとします。

結果、どちらも29.7Vで、問題ありません。

4.2次側の電源の配線
 電源が正常であることを確認しましたので、後は基板への繋ぐケーブルの接続です。
 1.25では、ちょっと太いのですが、ハーネスが余っていたので使用することにしました。GNDは白。赤はプラス30V、黒はマイナス30V(今考えると白と黒は入れ替えたほうがよかったかも?)

電源は、こんなにスッキリ出来上がりました。

あすは、基板の準備です。