東芝 Dynabook T451の修理 −その2−

こんばんはTomです。今日は比較的穏やかな日でした。でも明日、明後日は猛烈な寒波が押し寄せ、雪も降る予報です。

さて、今日の話題もDynabookの修理の記事です。昨日はNotePCをバラし、マザーボードを取り出すところまででした。

今日はいよいよバイパスコンデンサとして使用している積層セラミックチップコンデンサのショート箇所を見つける作業です。チップコンデンサは、数十個あるので、ここからショートしているコンデンサを見つけるのは至難の業ですし、非常に根気がいる作業です。

1.ショートの確認
まずは、DC入力の近くでショートが確認されるかを確認します。

やはり電源はショート状態ですね。
この手の基板はコストダウンして、薄くなっているので、基板に応力が掛かるとコンデンサに余裕がないので、チップコンデンサは、物理的に積層部が破壊されるようです。

2.チップコンデンサのショート確認のステップ
それでは、チップコンデンサのショートの確認のひと工程をご紹介します。

1)テスターショートしているコンデンサを探す。

2)マイクロスコープでチップ抵抗の状態を確認する

3)半田ごてでチップ抵抗を取り除く

4)チップ抵抗の抵抗値を確認する

または、取り除いた基板のパターンをチェックする

5)チップコンデンサを取り除いた箇所にマジックでマークする

基本的にこの繰り返しです。

3.基板の表面のチェック箇所

基板の表面の主要な積層セラミックコンデンサ(容量の大きいもの)を確認しました。

しかし、どれもあたりがありませんでした。
表面はこれくらいですね。

4.チップコンデンサを取り除いた箇所の記録

問題はチップコンデンサを取り除いた箇所の記録です。
基板をインクジェットMFPに載せコピーを撮ります。

コピーにチップコンデンサを取り除いた箇所を再度記録します。

マザーボードの大容量のチップコンデンサのショートは確認できませんでした。
次回は、マザーボードの裏側を確認します。
まさに気の遠くなる話ですね。
お楽しみに!