LINNのプリアンプ KAIRNの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。3月の初旬ですが、先週末からだんだん気温が上がってきており、本日の最高気温は、なんと17℃でした。今週は更に暖かくなるようです。春が一気に訪れますね。
さて、ここの所アグリライフの話が多かったので、今日は久しぶりに修理ライフの記事です。
今日の話は、『LINNのプリアンプ KAIRNの修理』の話です。先日、ブログの読者の方から、修理の依頼を頂きました。LINNのKAIRNはとても良いプリアンプですが、バックアップ電池の液漏れで、自滅してしまうのです。メーカーではもう修理してくれないので、もったいないのです。従って、修理をお受けしました。Tomは、自分のKAIRNも含めもう10台くらい修理しました。

1.修理依頼品のKAIRNの動作確認
これが今回修理の依頼を頂いたLINNのプリアンプKAIRNです。非常にコンパクトなプリアンプですが、これで当時44万円位したアンプで、音の完成度は群を抜いています。このアンプは、結構綺麗にご使用されている様ですね。

早速動作確認を行います。
電源ON!

電源ONと同時にパネルのインジケータがエラー表示になります。この故障は、バンクアップ電池の液漏れでコントロール基板が腐食していまい、最後はコントロールが出来なくなってしまいます。

2.バラシ
それでは早速ばらします。

1)TOPカバーのバラシ

中もとても綺麗な個体ですね。

2)フロントパネル取り出し
本体からフロントパネルユニットを取り出します。

3)フロントパネルユニットのバラシ
フロントパネルユニットをばらして、コントロール基板を取り出します。

基板が見えてきました。

4)基板を観察
予想通りバックアップ電池が液漏れして、粉を拭いています。でも、基板の腐食程度は割と軽いと思います。

5)基板の取り出し

これで基板を取り出しました。

3.バックアップ電池との取り出し
いくら程度が軽いと言っても、大抵基板のパターンが腐食していますので、バックアップ電池と電解コンデンサを取り外します。

1)バックアップ電池の取り出し

2)基板の腐食の確認
電池を取り出してみると、やはり結構基板の腐食がありますね。

3)マイクロスコープで確認

首の皮一枚で繋がっていますね。

4)電解コンデンサの取り出し
電解コンデンサを取り出します。

半田吸い取り器を使用するので、すぐに取り出せます。

取り出した後は、基板を洗浄します。



今日の修理のレポートはここ迄です。
明日は、基板を修復します。
お楽しみに!