LINNのプリアンプ KAIRNの修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです、今日はまさに春の陽気でした。最高気温はなんと22℃!この時期に22℃とは、中々の気温です。今週はずーっと暖かいらしく、明日の最高気温も19℃まで上がるようです。これが、お休みの日ならいいのにね~。
さて、今日の記事も昨日の続きで『LINNのプリアンプ KAIRNの修理』で今回はその2です。
前回は、KAIRNのコントロールパネルをバラし、バックアップ電池と電解コンデンサを取り除きました。今回は、いよいよ腐食した基板のパターンをサンドペーパーで研磨し、切れたパターンを繋ぎ、新しい電解コンデンサとバックアップ電池を装着します。

1.腐食した基板のパターンを研磨する
バックアップ電池と電解コンデンサを取り出し、高い部品が無くなりましたので、サンドペーパーで基板の腐食したパターンを研磨します。研磨と言っても、レジスト層と、パターンの腐食部分のみを研磨し、きちんとパターンの銅箔を表面化します。なので、1000番のサンドペーパーを使用します。

サンドペーパーで研磨した結果、パターンが綺麗に出てきました。

2.テスターでパターンの導通をチェックする
次にテスターでパターンのどこが切れているのかをチェックします。

この基板は程度が良かったので、パターンが切れているのは、一か所ですね。

3.パターンを修復する
さあ、いよいよパターンの修復です。いつもならジャンパーを飛ばすのですが、今回は程度が良いので、芯線のみをパターンの上に半田付けしてパターンを補強します。

4.レジスト代わりにニスを塗布する
研磨したパターンが酸化したりショートしたりしないように、ニスを塗布します。

基板の裏側も同様にニスを塗布します。

5.電解コンデンサを装着する
折角ですので手持ちの新しい電解コンデンサ(22μF)を装着します。

6.バックアップ電池を装着する
いよいよバックアップ電池を装着します。これまでは電池ホルダーと単三のニッケル水素電池を外付けしていましたが、今回の基板はとても程度が良いので、Tomの虎の子のバックアップ電池を装着し、オリジナルに近い状態に復旧します。

7.動作確認
電池も装着したので、組付けをする前に裸の状態で動作の確認を行います。
スイッチON!

エラー表示がなく、コントロールパネル復活です!

これで、LINNのプリアンプKAIRNが復活しました。
明日の記事は、いよいよ組付けて仕上げを行います。
お楽しみに!