JBL パワードPAスピーカ EON610のメンテナンス

こんばんは、Tomです。今日の天気も昨日に引き続き晴れたり曇ったりの天気で、最高気温も15℃くらいでした。これくらいの気温だと、ソメイヨシノ進捗も遅いので、長い間桜が楽しめて良いですね。
さて、今日の記事は『JBLのパワードPAスピーカーEON610のメンテナンス』の話です。
先日、宮城県のプロサックスプレイヤーのNayuさんから、JBLのパワードPAスピーカーの修理の依頼がありました。症状は音が小さいというものです。さてどのような問題なのでしょうか?

1.JBL パワードPAスピーカー EON610
これが修理依頼を受けたJBL パワードPAスピーカーEON610です。出力は出るものの正常品と比較すると極端に音が小さいそうです。

2つのスピーカーのうち左側が音が小さいもの、右側はリファレンスとして、正常品も貸して頂きました。これで2つの違いが判りますね。

2.マイクを接続し動作確認
それでは、早速動作を確認してみます。

1)不具合品の確認
まずは不具合品からです。

INPUTにマイクを接続してみます。

そして、マイクに向かって話してみると・・・・・。
やはりボリュームいっぱいにしても、余り大きな音が出ません。

2)正常品の確認
正常品も確認してみると、正常品はボリュームを12時にしたくらいでも、結構大きな音が出ます。

3)INPUTスイッチ
いろいろスイッチがありますが、それらを弄っても出力の改善が見込めませんでした。
でも、パネルを良く見ると、MIC/LINEの文字が・・・・
隠れた場所にMICとLINEの入力レベルを切り替える為の隠れたプッシュスイッチがありました。

しかも、細いドライバーなどで押下しないと切り替えが出来ません。
そこでドライバーでスイッチを切り替えてみると・・・・

無事正常品と同じようにパワフルな音になりました。

今回の問題は故障ではなく、入力のレベル切り替えの問題でした。
このスイッチはあまり目立たないのユーザーインターフェースが問題ですね。
しかも、細い棒でなければ切り替えられません。これでは現場に細いものが無ければ切り替えられないという問題もあります。現場で不用意に切り替わらないという事が前提に作られたものですが、それが逆に問題を引き起こしています。
これは改善すべきと思います。それにしても壊れていなくて良かったですね。


これは小規模のイベントで使用するためのPAスピーカーでパワーアンプが内臓