5ウェイマルチアンプシステムのスピーカーのフォーカス合わせ

こんばんは、Tomです。今日は、晴れたり曇ったりの天気でしたが、最高気温は昨日の同じ12℃まで上がりました。冬でもこれくらいの気温なら嬉しいですね。これから2月末までが我慢の時期です。
さて、今日の話はオーディオライフの記事で、昨年、Tomが目指してきた5ウェイマルチアンプが構築出来、その後調整を重ね、昨年末についに合計10個のスピーカーのフォーカスが合い、かなり良い状態になりました。
今日は、その調整に関してレポートします。ミリ単位での調整をきちんとすると、こんなに変わるのか?と思えるほど、見違えるような音になりました。お陰様で通常はジャズを聴いているのですが、年末から毎日クラシックを聴いています。お陰様でJBLでもクラシックが楽しめる様になりました。

1.昨年構築出来た5ウェイマルチアンプシステム
これが、Tomが目指した5ウェイマルチアンプシステムです。昨年やっと構築出来ました。
Tomがマルチアンプを目指して約10年。いや~長かったですね。皆様のご協力があってやっと実現しました。

そこで、今回は、昨年末の最後の追い込みについてレポートします。

2.DriveRackPA2によるクロスオーバー周波数の調整
まずは、デジタルチャンデバであるdbxのDriveRackPA2による、クロスオーバー周波数の設定です。
今年、ミッドバスにJBLのLE-8Tを投入する事で、ボーカル領域に大きな音の改善が出来ました。その後、毎日のようにクロスオーバー周波数や、減衰カーブなどを調整してきました。
そこで、最終的な設定は下記の様なものになりました。

1)ミッドバス、スコーカー、ツイータのセッティング
音の中心となるミッドバスからツイーターのセッティングです。

① ミッドバス:JBL LE-8T (300Hz~1KHz)
② スコーカー:JBL 2450J 自作ウッドホーン(1kHz~4.75KHz)
③ ツイータ :JBL 2402 (4.75KHz~)
Tomはツイータの2402の音が好きなので、出来るだけ使用します。

2)ウーファーとスーパーツイータのセッティング
④ ウーファー: TAD 1601b (~300Hz)
⑤ スーパーツイーター:JBL 2405 (16.8KHz~)

このセッティングでやっと落ち着きました。

3.タイムアライメント調整
Tomの5ウェイマルチのスピーカーは下記の写真の様に前後は凸凹です。
しかも、ウッドホーンのドライバーは、かなり後ろにありますので、音の出る位置がバラバラです。

そこで、ウッドホーンの2450Jを固定し、その他のスピーカーは、DriveRckPA2のタイムアライメントでディレイをかけます。
これはデジタルチャンデバだからなせる業で、アナログチャンデバでは、なかなか難しいです。
まず、スケールで2450Jのドライバーのダイアフラムの位置と他のそれぞれのスピーカーのダイアフラムの距離を測り、その距離をタイムアライメントの設定画面にセットし、最終的には耳で微調整を行います。

これで、全てのスピーカーのダイアフラムの前後の位相が合うようになります。

4.スピーカーの縦の位置のフォーカス合わせ
続いて、片チャン5個のスピーカーの縦の位置合わせです。
当初、市販のスピーカーは縦位置がバラバラなのであまり関係ないのか?と思っておりましたが、きちんと合わせると、全然違う事が判りましたので、これもミリ単位で縦位置のフォーカスを合わせました。

5.仰角のフォーカス合わせ
縦一直線にすると効果的なのですが、これを行うとどんどん上に積み上がって行きます。これだと高音は背の高さを超えてしまいます。そこで、各ユニットに仰角が調整できるようにしています。

1)スーパーツイータ仰角調整治具(自作):2405

2)ツイータ仰角調整治具(自作):2402

3)ミッドホーン仰角調整:2450J
ミッドホーンは重たいので、ゴムのくさびで仰角を調整しています。

4)ミッドバスの仰角調整:LE-8T
ミッドバスは、当初ウーファーにポン置きでしたが、コピー用紙で10mmほど仰角を付けると、かなりボーカルがしっかり聴こえてきて、大きく変わりました。

6.水平角度の微調整
ミッドレンジ以上の水平角度は地震対策で固定していますので、大きく変わりませんが、ミッドバスはポン置きなので、最後にLE-8Tのエンクロジャーを角度を微調整を行いました。
これも、かなり効果的で音のフォーカスが合うと、クラシックのホールの残響音や定位がかなり改善されます。

7.10個のスピーカーのフォーカス調整完了!
昨年末から正月にかけて最終調整を行い、これで10個のスピーカーのフォーカスの調整が完了しました。

市販品のスピーカーとは異なり、全てがバラバラなので調整のパラメーターが非常に多く、とても大変なのですが、クロスオーバー周波数、タイムアライメント、縦位置、仰角、水平角度のフォーカスを絞り込んで行くと、位相のずれがかなり少なくなり、フォーカスがハッキリし、まるで別物の様なスピーカーになります。これは市販品には出来ない事だと思います。
最近能登地方で大きな地震がありましたが、折角フォーカスの調整が出来たので、大きな地震が来ない事を祈っています。