今年の音質向上の為のDACのクロック精度向上 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今朝は、久しぶりに-3℃と寒い朝でしたが、日中は晴れ上がり、最高気温は12℃と3月並みの暖かさでした。今年は暖冬なのでしょうか?暖かくて楽なのですが、ちょっと心配です。
さて、今日の話は昨日に引き続き『今年の音質向上の為のDACのクロック精度向上』の話で、今回はクロックのブレが電源が原因なのかを確認し、先日製作した周波数カウンタで、周波数の確認を行います。

1.ACアダプタのコネクタを探す
今回の実験は、QXCO100MHzのクロックの精度を高めるために電源が効果的なのかどうかを確認するために、付属のACアダプタと計測器の安定化電源でクロックの波形を確認します。
まずは、別の電源を注入するために、手持ちのACアダプタのコネクタを探します。

なかなか同じ形状のコネクタを探し出すのが困難です。

でも、やっと見つけました。

この電源は、NotePCのスイッチング電源の様ですが、定格銘板が無いので、仕様が判りません。
そこで、電圧を測ってみます。

やはり16Vですね。クロックの電源仕様は12VなのでこのままではNGです。

もう少し探したら、かなり古いバリアブル電圧のACアダプタが見つかりました。

これは殆ど使用しないので、このケーブルを切断して、計測器の安定化電源に取り付けます。

2.計測器用電源を接続して波形を確認する
それでは、付属のACアダプタではなく、きちんとした計測器用の安定化電源を接続してみます。

波形は綺麗なサインカーブを描き、出力も200mVP-Pです。
そして、波形は多少ぶれますが、ACアダプタの時よりはブレが少ない様です。

3.付属のACアダプタを接続
次にもう一度ACアダプタを接続し、計測器の安定化電源の時と比較してみます。

するとどうでしょう、出力は約30%低い結果となりました。

それから昨日発見したのですが、このクロックの筐体にてを振れるとクロックの出力電圧が高くなるのです。

そして手をかざしても、安定化電源の時よりも、、出力電圧が低い事も判りました。
もう一度安定化電源に戻してみます。

やはり、波形の出力は高く、安定していますね。

4.周波数カウンタで周波数を測る
年末に製作した周波数カウンタを接続し、周波数を確認してみます。

周波数は100.0001~10.0002MHzの範囲で安定しています。
このまま1時間放置しましょう。

1時間連続運転しました。
温度が安定したのか、電流値が下がりました。

周波数も安定しています。

やはり、オシロのサンプリング周波数の限界なのでしょう。
今度、もっとサンプリング周波数の高いオシロで確認してみます。
段々楽しくなってきました。
次回が楽しみです。