LUXMAN プリメインアンプ L-507の修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。昨日の最高気温はなんと20℃という暖かさでしたが、本日は西高東低の気圧配置になり、日中は晴れていましたが、最高気温なんと7℃迄しか上がりませんでした。何だか三寒四温が1か月前倒してきている感じですね。
さて、先日、オープンリールデッキを修理した後は少しお休みの時間を頂きましたが、その間にLUXMANのプリメインアンプ
L-507の修理依頼が入りました。そこで、自分のアンプ(PS-200)修理は後回しにして、依頼品の修理を優先することにしました。故障の症状は、片チャンネルの音が低いという内容でした。今回は動作させてみて、故障の症状を確認します。

1.LUXMAN L-507
これが、今回隣町の方から修理依頼を頂きました。LUXMANのプリメインアンプ L-507です。
製造は1973年製で、当時の価格は98,000円と当時のLUXとしては、ハイエンドのプリメインアンプでした。
そういえば、先日修理したTEACオープンデッキA-2300Sも1973年製で98,000円でしたね。偶然ですね。

LUXMAN L-507の仕様 ラックスマン

2.セッティング
さてそれでは、早速動作確認の為のセッティングを行います。

1)電源ケーブル

まずは電源コードを本体に取り付けます。
このアンプも先日のA-2300Sと同じように、当時のインレットの様なオスのコンセントになっていますし、現在はこれに合うケーブルがありません。依頼された方もメスのコンセントを削って合わせた様です。

これも先日と同じようにインレットにすれば、現在の仕様のケーブルが使用できます。

2)INPUT
音声は、KAIRNから出したプリアウトをこのアンプのAUXに入力して確認します。

3.動作確認
それでは動作を確認してみます。
故障している時には、何があるかわからないので、いきなりスピーカーを繋がず、ヘッドフォーンで確認してみます。

1)電源ON!
電源は問題なく入ります。

2)AUX
このアンプにはPHONO入力以外には、AUXの入力が2つ、そしてTUNER、テープモニタがあります。
まずは、AUXから確認します。

ステレオモードで確認すると左のヘッドフォーンからは音声が聴こえません。片チャンネルの音が小さいというよりは、全く聴こえない様です。

モードを切り替え、モノラルにすると両方から聴こえます。という事は、パワーアンプの故障ではなさそうです。
モノラルRでは音声が聴こえますが、モノラルLにすると全く聴こえません。

2)もう一方のAUX入力
もう一方のAUX端子も確認しましたが、ほぼ同じ症状です。

3)TUNER入力
そして、TUNER入力を確認します。

TUNER入力は、LRともに音声が聴こえなくなりました。

なんか、不思議ですね。

4)テープモニタ入力
最後にテープモニタの入力確認です。

すると、テープモニタはLRの両方から音声が出ます。
モードを替えても問題なくLRからきちんと音が出てきます。

4.仮設
それでは、これまでの動作確認で得た結果で原因を推測します。

1)プリアンプとパワーアンプは故障していない。 <理由>
  ① モノラルにすると両方のヘッドフォンから音声が聴こえる。
  ② テープモニタ入力だと両方のから音声が聴こえる。

2)故障箇所は入力切替スイッチの接触不良か? <理由>
  ① 同じロータリースイッチに接続されている、AUX1、AUX2、TUNERの音声に異常がある。
  ② テープモニタは、別のトグルスイッチであり、この場合はきちんとLRの両方から音声が聴こえる。

という事で、TUNERの場合両方のチャンネルから音声が聴こえないのは腑に落ちませんが、故障の原因がほぼ入力切替えのロータリースイッチであることが推測されます。

次回はいよいよバラして、内部を確認します。
ロータリースイッチの折衝不良なら、すぐに解決するのでそれだと助かります。
次回をお楽しみに!