キャノンインクジェットプリンター MG6530の修理 -その1-

こんばんは、Tomです。今日も日本列島は高気圧が張り出しとても良いお天気でした。でも夕方から日本海側から低気圧が高気圧を押し出してきて、Tomの耳鳴りは大騒ぎでした。
さて、今日はまた修理の記事に戻ります。Tomの現在のボスのFujiさんからCanonインクジェットプリンターMG6530の修理の依頼がありました。今日はその記事です。

f:id:tomtom1ono:20201117203258j:plain

1.故障の症状

このプリンタの故障の症状は、電源を入れると、少しスキャナが動いた後、5011のエラーメッセージがでて、その後は何も出来なくなるという事でした。
それでは、確認してみましょう。
電源ONします。

f:id:tomtom1ono:20201117203523j:plain

スキャナが少し動いて元の位置に戻り、その後エラーメッセージが表示されます。

f:id:tomtom1ono:20201117203750j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117203808j:plain

エラーコードは5011ですね。

ネットで調べてみると、5011はスキャナーエラーの様です。
YouTubeでは3つの案件がありました。それを実施してみます。

1.その1:システムリセットを実施
システムリセットをしたら直ったという事例がありました。
まずはそれを実施します。

1)システムリセット
システムリセットは、下記の手順です。
① 電源SWとSTOPボタンを同時に押下する。
② その後STOP SWを4回押下する。
③ 最後に電源スイッチとSTOP SWを同時に離す。

2)動作確認
システムリセットを行うと一応下記の様にきちんと立ち上がりました。これは期待が持てそうです。

f:id:tomtom1ono:20201117205447j:plain

コピーをしてみます。

f:id:tomtom1ono:20201117205523j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117205551j:plain

でもなかなかプリントアウトされません。

f:id:tomtom1ono:20201117205627j:plain

OPパネではコピーしていますという表示をしていますが、スキャナは動いていません。

f:id:tomtom1ono:20201117205737j:plain

この方法を3回実施してみましたが、全然直りませんね。この方法では解決できませんでした。

2.その2:ハーネスの接点不良を無くす
次に実施するのは、ハーネスの接触不良をなくす方法です。

f:id:tomtom1ono:20201117210507j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117210544j:plain

これもだめでした。

3.その3:スキャナをバラし駆動部を点検する
3つ目はスキャナをバラし、スキャナのキャリッジをスムーズをにする方法です。

1)スキャナユニットをバラします。
f:id:tomtom1ono:20201117210756j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117210824j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117210902j:plain

2)キャリッジを取りだし、電源ON!
f:id:tomtom1ono:20201117211009j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117211115j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117211150j:plain

キャリッジがホームポジションに移動します。

f:id:tomtom1ono:20201117211238j:plain

でも、右端に到達してから右に移動、そしてまた戻りその後さ左端にくっついて、下記の表示がでてエラーになります。

f:id:tomtom1ono:20201117211524j:plain

f:id:tomtom1ono:20201117211541j:plain

やっぱり駄目ですね。

4.エラーの解析
それでは、スキャナエラーの解析を行います。

1)スキャナのホームポジションセンサの確認
スキャナーのホームポジションセンサーを探しましたが、どこにもセンサが見当たりません。

2)スキャナユニットを確認
それではスキャナユニットを確認します。

f:id:tomtom1ono:20201117212215j:plain

キャリッジの移動のモーターには、小さなエンコーダーが付いています。

f:id:tomtom1ono:20201117212241j:plain

もしかすると、このエンコーダーの信号が止まると、左端であることを検知するのではないのでしょうか?これがエンドセンサの役目をしていると想定しました。

3)スキャナ移動モーターを止めてみる
手でモータを止めてみると、今度は逆転します。

f:id:tomtom1ono:20201117212505j:plain

やはり、エンコーダーが止まると逆転し、右に移動する様です。これでスキャナーユニットの移動に関しては問題ない事が判りました。

5.原因の確定
これまでの確認で今回の原因がほぼ判りました。
原因はスキャナの信号が無いので、白の基準とホームポジションが探せなくて一番端っこで止まってしまう事です。
如何にシーケンスを想定しました。

① 電源ON
② スキャナユニットが左端に移動する。
③ エンコーダーの信号が無くなった時が左端だと認識し、右に何ステップか移動する。
④ 右側の移動場所から、最初に黒の後に白の色を検出した時が、ホームポジション。そしてそこで呼んだ白色がスキャナのリファレンスレベル。
⑤ しかし、スキャナの信号が検出できないので、左端迄移動し、エラーとなる。

そんな感じなので、スキャナーが故障しているか、それともスキャナのハーネスが断線しているとも思われます。
しかし、どちらも部品が無いので、ヤフオクのジャンク品でスキャナに故障が無いものを探したいと思います。
次回をお楽しみに!

チャレンジ畑の冬野菜の収穫

こんばんは、Tomです。今日も朝から天気が良かったです。先週はとても寒かったのですが、今週は春のような陽気です。まさに小春日和です。
さて、昨日でLINNのプリアンプの修理は一段落しましたので、今日の記事はアグリライフの話です。
先週の金曜日、町のチャレンジ農業の最終日でした。Tomは会社ですので、カミさんだけ出席しました。そこで先週末は、チャレンジ畑の冬野菜の収穫を行いました。

1.チャレンジ畑に到着、成育の確認
車で5分。チャレンジ畑に到着しました。

f:id:tomtom1ono:20201116201127j:plain

もう残っている野菜は、大根と白菜です。

f:id:tomtom1ono:20201116201516j:plain

f:id:tomtom1ono:20201116201534j:plain

どちらも収穫時期です。

2.収穫
それでは収穫します。今日はすべて収穫です。

1)大根の収穫
Tomは大根の収穫します。

f:id:tomtom1ono:20201116201811j:plain

綺麗な大根です。

f:id:tomtom1ono:20201116201830j:plain

2)白菜の収穫
Tomが大根の収穫している間、カミさんは並行して白菜の収穫です。

f:id:tomtom1ono:20201116202004j:plain

3)下処理
収穫したら、不要な葉っぱを取り除く下処理を行います。

大根の下処理

f:id:tomtom1ono:20201116193916j:plain

白菜の下処理

f:id:tomtom1ono:20201116202349j:plain

Tomは下処理をしてゴミになった葉っぱを運びます。

f:id:tomtom1ono:20201116193922j:plain

3.畝もどし
野菜を取り除いた後は、こんな感じです。

f:id:tomtom1ono:20201116202740j:plain

マルチを剥がします。

f:id:tomtom1ono:20201116193903j:plain

f:id:tomtom1ono:20201116202922j:plain

レイキで畝を戻します。

f:id:tomtom1ono:20201116193850j:plain

綺麗になりました。

f:id:tomtom1ono:20201116203115j:plain

4.大根と白菜の収穫結果
大根と白菜はこんなに収穫出来ました。

f:id:tomtom1ono:20201116203221j:plain

f:id:tomtom1ono:20201116203327j:plain

町のチャレンジ畑、今年も大変お世話になりました。大変ありがとうございました。

LINN プリアンプ KAIRNの修理 シーズン8 -FINAL-

こんばんは、Tomです。今日も日本列島は高気圧が張り出し、一日中お天気の日でした。来週の木曜日まではお天気の様です。
さて、今日の話題もLINN プリアンプ KAIRNの修理の修理で、今日でFINALとなります。
前回の解析で、故障の原因はCPUが不安定であることが原因であることが判りました。CPUの内部ではTomはどうしようもありません。そこでTomは最後の一手を打つことにしました。

1.最後の一手
Tomの最後の一手は、CPUの動作が不安定になった時に、外部からリセットを行う事です。そこで、Tomのジャンク箱からこんなスイッチを見つけました。

f:id:tomtom1ono:20201115205328j:plain

このスイッチは、昔、車の無線機にPTTスイッチを取り付ける時に作ったものです。
それに、このピンハーネスを利用して製作します。

f:id:tomtom1ono:20201115205835j:plain

ハーネスは、2つあるGND端子を一つ外してその穴を利用します。

f:id:tomtom1ono:20201115205952j:plain

2.リセットスイッチの取り付け
リセットスイッチを取り付けます。

まずは、GND端子を取り外します。

f:id:tomtom1ono:20201115210106j:plain

そして、その穴にハーネスを通します。

f:id:tomtom1ono:20201115210157j:plain

そして、ハーネスをリセット端子に半田付けします。

f:id:tomtom1ono:20201115210330j:plain

ハーネスをホットメルトで固定します。

f:id:tomtom1ono:20201115210423j:plain

3.組付け
組付けます。

f:id:tomtom1ono:20201115210510j:plain

f:id:tomtom1ono:20201115210530j:plain

f:id:tomtom1ono:20201115210559j:plain

f:id:tomtom1ono:20201115210623j:plain

4.スイッチボックスの準備
スイッチボックスにはPTTの回路がありましたが、それを取り外し、1KΩの抵抗を半田付けしました。

f:id:tomtom1ono:20201115210807j:plain

f:id:tomtom1ono:20201115210828j:plain

f:id:tomtom1ono:20201115210847j:plain

5.動作確認
それでは動作を確認します。スイッチON!

f:id:tomtom1ono:20201115211003j:plain

ちょうどLEDが表示されない症状になりました。

f:id:tomtom1ono:20201115211113j:plain

そこで、リセットスイッチを押下します。

f:id:tomtom1ono:20201115211159j:plain

すると、『Error・・・・』の文字が出る様になりました。

f:id:tomtom1ono:20201115211304j:plain

6.仕上げと動作確認
最後に仕上げを行います。これまで一度仕上げをしていますので、今回は洗浄は行わず最後の仕上げのみを行います。

f:id:tomtom1ono:20201115211335j:plain

これで完了です。

f:id:tomtom1ono:20201115211522j:plain

最後の最後にもう一を電源をONします。

f:id:tomtom1ono:20201115211705j:plain

モリーはきちんと保たれています。
そしてリモコンも動作します。

f:id:tomtom1ono:20201115211805j:plain

これで完了です。
今回は完全な修理にはなりませんでしたが、CPUの中となるとTomはどうすることも出来ません。最悪使用出来る様になりましたので、まずまずと思います。良かったです。

LINN プリアンプ KAIRNの修理 シーズン8 -その3-

こんばんは、Tomです。今日も朝からとても良い天気でした。Tomの耳鳴りもとても静かでした。やっぱりお天気は良いですね。
さて、今日の記事もLINN プリアンプ KAIRNの修理の記事です。今日はその3です。前回は修理が完成し、仕上げた所迄でした。でも、心配なので一晩寝かせてみたら・・・・なんと!再発してしまいました。今日は、そこから原因を追いかけます。

1.LEDが表示されない!
一晩明けて電源を入れると、なんとLEDが表示されないではありませんか?そこで故障が再現できたので、折角仕上げたアンプをまたバラしました。

f:id:tomtom1ono:20201114204848j:plain

f:id:tomtom1ono:20201114204916j:plain

2.LEDドライバーを追いかける
LEDドライバーの入力は、クロックとデータとデータイネーブルそしてクロックです。これをNGの時とOKの時での比較を行います。

1)NG(LEDが光らない)時
①データ
f:id:tomtom1ono:20201114205226j:plain

②データイネーブル
f:id:tomtom1ono:20201114205247j:plain

③クロック
f:id:tomtom1ono:20201114211949j:plain

一見良さそうです。

2)OK(LEDが光る)時
ところがLEDがちゃんと動作するときは、なんとクロックとデータは、Hになったままです。

f:id:tomtom1ono:20201114205510j:plain

そして、実際にリモコンでボリュームを上げてみると下記のような信号になります。

①データ
f:id:tomtom1ono:20201114205629j:plain

②データイネーブル
f:id:tomtom1ono:20201114205736j:plain

③クロック
f:id:tomtom1ono:20201114205802j:plain

これは、LEDドライバーではなくその信号を出している所がおかしいという事になります。

3.信号を追いかける
さあ、信号を追いかけます。回路図は無いので、実際にプリントパターンを追いかけます。追いかける方法は、目とテスターとスル―ホールの穴に刺す半田です。

f:id:tomtom1ono:20201114210149j:plain

f:id:tomtom1ono:20201114210055j:plain

結果、CPUにたどり着いてしまいました。

f:id:tomtom1ono:20201114210233j:plain

4.リセット回路が怪しい?
CPUが電源を入れるたびにおかしいという事は、リセット回路という事になります。

ここがリセット回路ですが、この部品を交換します。

f:id:tomtom1ono:20201114210419j:plain

f:id:tomtom1ono:20201114210440j:plain

f:id:tomtom1ono:20201114210507j:plain

5.動作確認
リセット回路の部品を交換した結果、30回ほど時間もあけて電源をON/OFFしてみましたが、問題は発生しませんでした。

f:id:tomtom1ono:20201114210647j:plain

OKの様です。
でも、心配なので1時間ほどあけて電源をONしてみると、やはりだめです。

6.バックアップ電源を見る
電源OFFの時のCPUのバックアップ電源を見てみます。

1)正常時
正常時のCPUの電源端子を見ます。バックアップの電源があるので、約4Vになっています。

f:id:tomtom1ono:20201114211002j:plain

2)異常時
でもLEDが光らない時の前の電源端子は、なんと2Vです。

f:id:tomtom1ono:20201114211116j:plain

でも、バックアップ電池の電圧は4Vです。

f:id:tomtom1ono:20201114211200j:plain

というとこは、CPUの何かが動いているという事です。そこでCPUのクロックを見てみると、なんと2V付近で発信しています。

f:id:tomtom1ono:20201114211313j:plain

こうなると、問題はCPUの中身となりますね。
これではTomはどうしようもありません。
出来る事は、問題が発生した時に、外部からリセットを入れることくらいですね。
次回をお楽しみに!

LINN プリアンプ KAIRNの修理 シーズン8 -その2-

こんばんは、Tomです。今日は朝から雲一つないピーカンの秋晴れでした。日中もポカポカ陽気でした。素晴らしい!
さて、今日の記事はLINNのプリアンプKAIRNの修理の続き、-その2-です。
前回は、たまたまLEDが光ったのですが、やはり時間が経って電源を入れると、LEDが光らなくなりました。そこで、今回は本格的に修理を開始します。

1.再度バラシ
基板を再度バラします。

f:id:tomtom1ono:20201113210936j:plain

f:id:tomtom1ono:20201113210953j:plain

2.電解コンデンサの交換
CPUは動いているし、周辺のICも動いているのでTomにとってどこが悪いのかわからないので、まずはこれまで唯一交換していなかったこの場所の電解コンデンサ4個を交換します。

f:id:tomtom1ono:20201113211219j:plain

電解コンデンサを取り外して、容量を測るとちゃんと22μFありますね。

f:id:tomtom1ono:20201113211328j:plain

でも新しいものと交換します。

f:id:tomtom1ono:20201113211409j:plain

3.基板の部品の再ハンダ
ハンダの接触不良の可能性もあるので、一応すべての部品の再ハンダ付けを行います。

f:id:tomtom1ono:20201113211750j:plain

再ハンダが終了しました。

f:id:tomtom1ono:20201113211815j:plain

電解コンデンサもこの通り。

f:id:tomtom1ono:20201113211847j:plain

4.動作確認
それでは、動作を確認します。
電源ON!
ちゃんと動作しますね。

f:id:tomtom1ono:20201113211927j:plain

その後何度も電源のON/OFFを繰り返してみましたが、大丈夫の様です。

f:id:tomtom1ono:20201113212852j:plain

5.電池フォルダーも交換
これまでついていた電池フォルダーは真ん中の電池が飛び出すので、新しいものと交換しました。

f:id:tomtom1ono:20201113212709j:plain

そして、結束バンドで充電池を固定します。

f:id:tomtom1ono:20201113213100j:plain

フロントパネルを固定するとこんな感じ。

f:id:tomtom1ono:20201113213154j:plain

6.洗浄
それでは、洗浄を行います。

1)TOPカバー
f:id:tomtom1ono:20201113213259j:plain

f:id:tomtom1ono:20201113213348j:plain

2)フロントパネル
f:id:tomtom1ono:20201113213408j:plain

3)リアパネル
f:id:tomtom1ono:20201113213507j:plain

端子の接点洗浄

f:id:tomtom1ono:20201113213649j:plain

7.仕上げ
最後に仕上げをします。

f:id:tomtom1ono:20201113213731j:plain

f:id:tomtom1ono:20201113213750j:plain

完了!
もう前も後ろもピッカピカです。まるで新品!

f:id:tomtom1ono:20201113213815j:plain

f:id:tomtom1ono:20201113213900j:plain

8.最後の動作確認
最後にもう一度動作を確認します。

f:id:tomtom1ono:20201113213951j:plain

大丈夫ですね。
良かったです!
後は、少し様子を見ますね。

今日は蕎麦の日。旭川の蕎麦粉でした。

こんばんは、Tomです。今日はとても寒い日でした。最低気温はなんと-4.2℃でした。冬本番ですね。

f:id:tomtom1ono:20201112064253j:plain

車もこんなに真っ白です。

f:id:tomtom1ono:20201112063940j:plain

さて、今日は木曜日。そう木曜日は蕎麦の日です。

1.今日の蕎麦の出来は?
カミさん曰く、今日の蕎麦粉は旭川の新蕎麦で、蕎麦打ちの出来もバッチリだったとか。それがこれです。

f:id:tomtom1ono:20201112195050j:plain

2.蕎麦と言えば日本酒
Tomは最近血糖を気にしていて、この2年間なるべく糖類ゼロの発泡酒や糖質ゼロの缶チューハイです。でも、今日は蕎麦の日ですので、お友達のNanさんから頂いたお酒を一緒に頂きます。

f:id:tomtom1ono:20201112191222j:plain

f:id:tomtom1ono:20201112191217j:plain

3.蕎麦と言えば天ぷら
そして、蕎麦と言えば天ぷらです。
今日は、先日収穫した春菊、シイタケ、そしてかき揚げの天ぷらです。今日はTomも参戦しました。

f:id:tomtom1ono:20201112193844j:plain

4.頂きまーす。
さあ、早速頂きましょう!

f:id:tomtom1ono:20201112194706j:plain

f:id:tomtom1ono:20201112194804j:plain

f:id:tomtom1ono:20201112194824j:plain

とても美味しいお蕎麦、美味しい天ぷら、そして美味しい日本酒ですね。
今日はとても幸せです。

LINN プリアンプ KAIRNの修理 シーズン8 -その1-

こんばんは、Tomです。今朝は寒かったですね。今日の最低気温は0.8℃でした。明日は―1℃という予報です。いよいよ冬到来です。
さて、最近は修理の依頼が多いです。今日は、LINNのプリアンプKAIRNの修理の記事です。

1.KAIRNの修理依頼
一昨日、会社から帰ると荷物が届いていました。

f:id:tomtom1ono:20201111195529j:plain

これは、3年前にTomが修理したLINNのKAIRNです。これまで3年間動作していたのですが、今回は別の部分が故障したという事で依頼がありました。

f:id:tomtom1ono:20201111195714j:plain

2.故障の状況確認
さて症状ですが、充電がうまく行かず『Error・・・』が出る様になり、その後は、表示も出なくなり、コントロールが出来なくなったという事です。確認します。
電源ON!

f:id:tomtom1ono:20201111200240j:plain

でも、何も表示されません。

f:id:tomtom1ono:20201111200342j:plain

3.バラシ
それではバラシます。

f:id:tomtom1ono:20201111200423j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111200439j:plain

フロントパネルをバラします。

f:id:tomtom1ono:20201111200503j:plain

4.CPU周りの信号確認
それでは、コントロールパネルの各部の信号を確認します。

1)CPUのクロック
f:id:tomtom1ono:20201111200844j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111200903j:plain

2)CPUのアドレス
f:id:tomtom1ono:20201111200948j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111201007j:plain

3)ROM
f:id:tomtom1ono:20201111201115j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111201007j:plain

4)RAM
f:id:tomtom1ono:20201111201223j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111201007j:plain

大丈夫みたいですね。

5.LEDコントローラの信号
なぜLED表示がされないのか?
そこで、LEDコントローラの信号を調べます。

f:id:tomtom1ono:20201111203810j:plain

f:id:tomtom1ono:20201111203843j:plain

1)データ
f:id:tomtom1ono:20201111201244j:plain

2)データイネーブル
f:id:tomtom1ono:20201111201244j:plain

この状況で表示を見ると、おっ少し表示されるようになりました。でもこんな表示は見たことないし、クロックのタイミングに合わせて点滅しています。約500msの繰り返しです。

f:id:tomtom1ono:20201111202046j:plain

6.電源OFF/ONする
そこで、電源スイッチをON/OFFします。
すると、表示はバッテリーバックアップ電源が無い時に表示される『Error Don't Panic 』の文字が。

f:id:tomtom1ono:20201111202358j:plain

そしてボリュームも50に。

f:id:tomtom1ono:20201111202430j:plain

その後は、リモコンも効くようになり、ボリュームの上げ下げも正常になりました。
なにがきっかけなのかわかりませんが、一応表示されるようになりました。

でも、しばらくしてスイッチを入れると、また表示されなくなります。

f:id:tomtom1ono:20201111202837j:plain

これはなかなか一筋縄では行きませんね。
表示されなくなる原因を探ります。