LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今朝も、積雪で真っ白な朝でした。でも、積雪はわずか2cm。雪かきは楽勝ですね!そして一日中寒くて、ほぼ0℃以上上がりませんでした。今週はずーっと寒いです。
さて、今日の記事は、昨日の続き、『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12』で、ーその2ーです。
昨日の記事は、電源のフィルター回路のフィルムコンデンサを交換しました。しかし、それだけでは、復旧しませんでした。
今回は、スイッチング電源の電解コンデンサの容量を確認します。

1.1次側の電解コンデンサの確認
それでは、ブリリアント電源というスイッチング電源の一次側の電解コンデンサの容量の確認と交換を行います。

1)33μF
まずは、スイッチングを行うFETのすぐそばにある33μFの電解コンデンサを確認します。この電解コンデンサが一番ヤバいのです。

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容量の確認結果、容量は33μFで問題なしです。

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本来なら交換したいところですが、このコンデンサは105℃品です。Tomが保有電解コンデンサは殆どが85℃品なので、交換しません。

2)47μF
続いて同じ基板の47μFの電解コンデンサを確認します。

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確認結果、容量は45μFで、まあ誤差範囲です。このコンデンサは85℃品でしたので、手持ちの47μF50V品と交換します。

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2.2次側の電解コンデンサの確認
次に2次側の電解コンデンサの確認を行います。

1)220μF
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確認結果、213μFでした。これも誤差範囲ですね。

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これも交換したいところですが、105℃品なので、交換は我慢します。

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2)100μF
そして、100μFです。

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確認結果98μFです。これも誤差範囲です。そして、これも105℃品ですので、交換は控えます。

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今回、電解コンデンサの容量を確認した結果、容量的には問題ありませんでした。
次回は、一次側の100V の電源入力から順次確認します。
お楽しみに!

LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12 ーその1ー

こんばんは、Tomです。昨日に引き続き、今朝は真っ白。昨日よりも少し積もっていて、約4cmの積雪でした。そして、今日は強い寒気で一日中寒かったですね。今夜もまた雪が降るそうです。今週は寒い冬です。
さて、久しぶりにLINNのプリアンプKAIRNの修理の話です。今回でKAIRNの修理は12回目の修理となります。年末に修理が建て込んでいたので、やっとKAIRNの修理の番になりました。
今回の修理は、ちょっと深刻です。さて、どんな展開になるのでしょうか?

1.修理依頼のKAIRN
これが今回修理の依頼を受けた、LINNのプリアンプKAIRNです。これで、40万円以上もするプリアンプですが、やはりとても良い音がします。

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今回の故障の症状は、スイッチング電源が燃えたという事。そして、毎度おなじみコントロールパネルの、バックアップ電池の液漏れで部品と基板を溶かしてしまい動かなくなる症状です。

2.バラシ
早速バラします。

1)カバーのバラシ
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カバーを開けたら、プラスチックが焦げた匂いが充満しています。
今回は、このブリリアント電源が燃えたそうです。

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2)ブリリアント電源の取り出し
まずは問題のブリリアント電源を本体から取り出します。

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3)ブリリアント電源をばらす
取り出したブリリアント電源をばらします。

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このフィルムコンデンサが燃えた様です。コンデンサのブロックにヒビが入っています。

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4)ブリリアント電源をさらにばらす
それでは、ブリリアント電源をさらにばらします。

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3.燃えたフィルムコンデンサを取り出す
基板にアクセスできるようになりましたので、燃えたフィルムコンデンサを取り出します。

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上下に真っ二つでした。

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4.フィルムコンデンサの取り付け
取り出したフィルムコンデンサの場所に3個のフィルムコンデンサを装着します。

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一応、絶縁テープで保護します。

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5.動作確認
それでは、動作確認を行います。
スイッチON!

大丈夫の様ですね。

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でも、DC出力は全く出ませんでした。

これは、スイッチング電源があちこち壊れていそうですね。
かなり深刻ですね。
次回をおたのしみに!

今日は今年最後のライヴでした。

こんばんは、Tomです。今日は朝から寒かったですね~。最低気温は、それほどでもなかったけど、外の景色は真っ白。

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そして、最高気温は0℃以上になりませんでした。

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さて、今日の夜は、Tomが好きな宮城のミュージシャン『黒瀬兄弟』の里帰りコンサートでした。
里帰りライヴは、約一年振りです。
本当は、今年の3月にTomの町でライヴの予定があったのですが、コロナの為に中止になりました。そこで、そのチケットで今回のライヴを見ることが出来ました。
ライヴの写真は撮ることが出来ませんので、始まる前の写真をパシャリ!

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今日のライヴは、とても良かったです。
サックス奏者の安田さん、そして、黒瀬ファミリーの皆さん、本当にありがとうございました。
来年も楽しみにしております。

昭和17年製の茶箪笥を再生 ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日は一日中曇り空。寒かったです。今日から明日にかけて強い寒気が日本列島をすっぽりと覆いとても寒くなるそうです。
さて、Tomは今日から冬休みです。なので今日から年末までビシバシ活動して行きます。
今日の活動は、先日から実施ていた、『昭和17年製の茶箪笥を再生』でーその3ーです。
前回までは、茶箪笥の外枠の塗装を行いました。
今回はいよいよ中身の引き出しの塗装の下地作りになります。

1.引き出しの金具の除去
これから茶箪笥の引き出しの塗装を行う為に、引き出しの金具を取り除きます。

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2.引き出しを高圧洗浄機で洗浄
金具を取り除いた引き出しを、今度は高圧洗浄機で洗浄します。

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洗浄した後は、天日で乾かします。(これは今日ではなく先週末です)

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3.引き出しの研磨
引き出しを塗装するために、古い表面を研磨します。

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4.との粉の塗布
表面を研磨しましたので、今度はその表面にとの粉を塗布します。

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これで、塗装前の下地作りは完了です。
後は、との粉を剥離して、塗装を行います。
次回が楽しみです。

昨日は蕎麦の日でした~!

こんばんは、Tomです。今日は一日中晴れて、最高気温は6℃でしたが、ポカポカと気持ちの良い日でした。Tomは明日から有休も入れて冬休みに入りますが、明日からはクリスマス寒波で、とても寒くなるそうです。折角の休みなのにね~。
さて、昨日は木曜日で蕎麦の日でした。本当は昨日にレポートする記事でしたが、ファンヒーターの修理がちょうど切が良かったので、そちらを優先させました。という事で、今日の話題は蕎麦の話です。

1.昨日の蕎麦の出来
カミさん曰く、昨日の蕎麦の出来は、水回しの時にちょっとだけ水が足りなかったらしく、かなり難しかったそうです。

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2.実食
さて、実食になります。さあ、どんな蕎麦なのでしょうか?

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今回の蕎麦はちょっと歯ごたえと蕎麦の肌がちょっとだけ足りない感じがしました。でも、そこそこ美味しかったです。
ちなみに、Tomは左利きではありません。写真を撮るために左で箸を使用してます。

3.天ぷら
最近、Tomの木曜日は出勤日になっているので、今回も天ぷらはカミさんが揚げてくれました。

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今回の天ぷらはお肉と玉ねぎのかき揚げです。
これも美味しかったです。

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4.今回の蕎麦のバリエーション

今回の蕎麦のバリエーションは、自然薯です。
先日、近所の親戚から自然薯を頂きました。

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自然薯は非常に粘りが強いので、そばつゆを薄くして、それを加えて伸ばします。

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さあ、自然薯蕎麦を頂きましょう!

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うん!美味しい~!
やはり、自然薯は違いますね。

自然薯はまだあるので、年越しそばも自然薯を入れて頂きます。
今年の蕎麦は、年越しそばで最後になります。
年越しそばが楽しみです!

ファンヒーターの修理 ーFINALー

こんばんは、Tomです。今日の天気は昨日に引き続き暖かい日でした。しかも、昨日は風があったのですが、今日は風も無く、朝から一日穏やかな日でした。久しぶりです!
さて、今日の記事は昨日の続きで『ファンヒーターの修理』で、今日はFINALになります。
実は昨日の1回目の記事、実は3週間前に実施したものでした。サーミスタをAmazonに注文してから3週間、やっと部品が届きました。そこで、早速修理を再開し、無事修理が完了しました。今日はその記事です。

1.3週間掛かって届いたサーミスタ
これが注文してから3週間掛かって届いたサーミスタです。サーミスタとは、ある温度になるとスイッチが切れる素子です。
代表的なものは、アイロンですね。今回購入したのは、30℃~110℃まで無段階に温度が設定できるサーミスタで、価格は1620円です。

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2.取り付け位置の決定
取り付け位置を探したら、なんとTopパネルの裏の電源スイッチの隣に、いかにもここに取り付けてくださいと言わんばかりのブラケットを見つけました。

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3.サーミスタの取り付け位置の加工
取り付け位置を決定したので、早速加工を行います。

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4.ブラケットにサーミスタを取り付ける
ブラケットを取り出し、サーミスタを取り付けます。

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5.サーミスタに配線
サーミスタに配線を行います。

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6.温度ヒューズの配線
それでは温度ヒューズを取り付けます。
これは、Tomが保有していた139℃の温度ヒューズです。

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7.温度ヒューズとサーミスタセンサの固定
配線が済んだので、いよいよ温度ヒューズとサーミスタのセンサーを取り付けます。エポキシパテで固定します。

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8.組付け
それでは組付けを行います。

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9.動作確認1
組付けたら動作を確認します。

ところが、電源をONしても、FANモーターガ回転しません。良く見るとモーターが固着して回りません。

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そこで、回転部にCRC-556を塗布します。

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10.動作確認2
再度動作確認します。
スイッチオン!

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動作はOKですね。

11.組付けと動作確認
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組付け完了!

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最後にダメ押しの動作確認

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部品が届くまで、凄ーく時間が掛かりましたが、修理事態はそれほど難しいものではありませんでした。
とにかく直って良かったですね。

ファンヒーターの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は一日中お天気で、部屋の中では久しぶりに暖かい日でした。でも外は風が強かったので、外にいたら寒かったでしょうね。
さて、今日の話題は、カミさんの蕎麦打ち仲間で、Tomのブログの読者でもあるItoさんからの修理依頼の話です。
脱衣所で使用しているミニファンヒーターが故障したそうです。その修理を行います。

1.修理依頼品のファンヒーター
これが、Itoさんから依頼を受けたファンヒーターです。この所寒くなって来たので脱衣所で使用しようと思ったら、故障していたそうです。

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ちょっとだけ動作を確認します。

スイッチON!

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全く動きません。

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おそらく、温度ヒューズが切れたのでしょうね。

2.バラシ
早速、バラシます。

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やっと真っ二つになりました。それにしても、埃だらけです。脱衣所で使用されていたので仕方ないですね。

3.清掃
これから修理する為に、まずは掃除機と歯ブラシで埃を除去しながら、バラします。

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4.故障の原因調査
いよいよ故障の原因となる部品にたどり着きました。

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1)温度ヒューズの確認
まずは温度ヒューズの生死を確認します。

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温度ヒューズは切れていました。

2)サーミスターの生死確認
サーミスタの生死も確認します。
サーミスタもNGです。

つまり、サーミスタが働かず、温度が上昇し、温度ヒューズが切れたのでしょう。

5.ボトムスイッチの確認
故障したのは、温度ヒューズとサーミスタですが、ボトムスイッチの確認もします。

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ボトムスイッチは大丈夫ですね。

6.部品の手配
さて、壊れた部品を注文するために、部品のスペックを確認します。

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温度ヒューズは139℃品、サーミスターは110℃品の様ですね。

1)温度ヒューズ
手持ちの温度ヒューズを確認したら、139℃品がありました。

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2)サーミスタ
サーミスタについてはAmazonで探したら、温度コントロール出来るサーミスがありました。
それを注文しました。

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サーミスタがくれば、修理が出来ます。
お楽しみに!