STANDARD C5900Dの修理 ―その2―

おはようございます、Tomです。本日は日曜日。今日は私が主催する地域の清掃活動があります。そして、その後は、その慰労も兼ね、桜堤で花見を予定していました。2日前の天気予報では、雨になるので『来週に延期か?』とお思いましたが、曇りで少し肌寒いですが、幸い雨は降っていませんので、何とかやれそうです。

さて、昨日から始まったSTANDARDのトライバンダーの無線機 C5900の修理ですが、ファイナルが交換できれば済むのですが、交換できないため結構大変ですね。今日はその記事です。

1.FIANLを拡大して点検
 この故障の症状は、5分位送信をしていて、FINALが熱くなってくると、ブツブツと送信が途切れてしまうという症状です。原因としては、ハンダクラックが考えられますので、マイクロスコープを用いて点検をしてみます。

2.FINALトランジスタのベースの部分にクラックが・・・
  FINALのパワートランジスタのベースを見るとクラックが入っていました。
 

3.FIANLトランジスタの下の部分の基板が割れていた・・・・・
 その後、さらに点検をしてみると、FANLトランジスタの下に髪の毛の様なのが見えました。髪の毛かと思い、ピンセットで取り除こうと思ったけど、ビクともしない。おかしい!
そこで、これも拡大してみると・・・・・


なんと、髪の毛では無く、実はセラミックの基板が割れていたのでした。ピンセットでこすった跡があるでしょう?基板が割れているんだから、取れるはずないですね〜。そしてパターンも切れています。

4.パターンを修復
上記の半田クラックとセラミック基板の割れによるパターン切れを修復する事にしました。
でも、前回のFINAL修理で、もうFINALは弄らないと誓ったTom。理由は、FINALモジュールは、部品やパターンが細かいので、本当はチップ用のハンダゴテを使用したいのですが、後ろについている放熱板がデカいため、すぐに熱が吸い取られ、ハンダ付けがうまくできません。通常使用するターボスイッチ付きのハンダゴテを使用しても追いつきません。

そこで、いい事を思いつきました。それは、最初数分間送信をして、放熱板が暖かくなったところで、電源を抜き、すかさずハンダ付けをしなくてはなりません。少し冷えてくるとハンダゴテが効かなくなってしまいます。

なんとか、上記2ヶ所はハンダ付けしました。


5.動作確認
ハンダ付け終了後、動作を確認しました。少し症状が出るまで時間が掛かるので、少し安定していますが、やはり、最後はブツブツと途切れてしまいます。まだ、うまく修理できていないようです。


6.FINALの調査 
 ネットで、このFIANLの価格を調べてみました。すると、部品はなかなか手に入らないし、部品の価格も新品で13,800円位、中古でも9,800円位します。ちょっと高いですね。

新品
http://www.net-kakaku.com/42_652.html
中古
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kuzume/jan/index.htm

引き続き、検討してみます。