YAMAHA A-6aを基にした自作プリアンプの宿替え  ―その6―

おはようございます、Tomです。昨日は、夏だと言うのにとても寒い一日でした。今日も梅雨空ですね。そろそろ梅雨が明けて欲しいものです。

さて、アンプの宿替えも6回目となり、いよいよ大詰めを迎えました。昨日は、一応ライン入力はOKでした。後は、PHONOイコライザアンプとMCヘッドアンプが動き出すと終了となります。さて、今日はどこまで進むのでしょうか?

1.PHONO基板のアンプの修理の方針を決める
 まずは、イコライザアンプの修理の方針を決めます。故障エリアはわかっていますし、そのエリアもあまり大きくないので、もう時間の問題です。
 修理手順の方針を決めます。

 ① MCヘッドアンプの動作の確認
 ② 電解コンデンサの交換(これは必須)
 ③ 古い半田の吸い取りと、部品の足を磨きと再半田
 ④ それでもダメなら徹底的に確認する。

2.MCヘッドアンプの動作の確認
 故障の症状は、左からの音声がライン出力まで出ないこと。つまりMCヘッドアンプかイコライザアンプのどこかが原因です。MCヘッドアンプは、幸いOPアンプですので、回路図が無くても、出力を確認することが出来ます。確認結果、右も左もOKです。と言うことは、後はディスクリートで組んであるイコライザアンプの様です。



3.電解コンデンサの交換
 電解コンデンサが原因で故障になる確率は非常に高いのですが、電解コンデンサは消耗品ですので、どちらにしても交換します。

 1)一番大きいコンデンサの交換
  一番大きなコンデンサは、2200μF16Vの電解コンデンサです。
   

 2)コンデンサの液漏れを掃除する
  一番大きな電解コンデンサは、液漏れした後がありました、周辺の抵抗も色が変わっています。

 

 3)手持ちのコンデンサに交換する
  さすがに、2200μFは無いので、秋月の4個100円の2800μFのでかいコンデンサを使用することにしました。その他(写真は220μF)は、先日電解コンデンサを補充しておいたので、下記のように手持ちの電解コンデンサでカバーできました。

 

 4)バイポーラコンデンサの交換
 入出力のカップリングとしてバイポーラコンデンサを使用しておりますが、これは手持ちのMUSEのバイポーラに交換しました。

 5)動作の確認
  これで直るとは思っていませんが、一応、動作の確認です。結果、やはり左側からの音声は聴こえて来ません。

4.OPアンプの取り外しとソケット取り付け
 すでにMCヘッドアンプの動作は確認しているので、問題はありませんが、このOPアンプを取り外し、ソケットにすることで、別のOPアンプを簡単に交換出来るようにしておきます。

 1)OPアンプは取り外す
  
 
 2)ソケットを取り付ける
  

5.古い半田の除去と足の接点磨きと再半田
 さあ、最後は古い半田の除去と部品の足の接点磨きと再半田の工程です。これはいつものことなので、足の接点磨きの写真を載せておきます。

6.動作確認
  さて、動作の確認です。いちいち、プレイヤーを接続するのは面倒なので、iPhoneの発信機アプリを使用して、その出力信号を極小にして接続し、状態を確認しました。
結果、やはり、まだ左から音が出ません。

7.基板をチェック
 これだけやって、音が出ないのは、別の場所に原因があると思いますので、基板を確認することにしました。すると、プリ出力の部分を改造する時に、パターンを切っていますが、イコライザアンプの出力も切っているため、それが接続されていなかったようです。

8.最後にプレイヤーで動作チェック

 問題は解消されました。最後はプレイヤーを接続し、動作の確認を実施。OKです。
 
プリアンプの住み替えとイコライザアンプ、MCヘッドアンプの追加は、無事終了しました。
後は、音が分かるタンノイのスピーカーが来てから、OPアンプの差し替えで、どれが一番いいかを品定めをして仕上げとなります。楽しみです。