AMCRON(CROWN)のメインアンプ D-75の修理 ーその8ー

こんばんは、Tomです。今日は最低気温1℃、最高気温4℃とあまり寒くないけど、暖かくもない日でした。明日もこんな感じかな?でも、最近陽が長くなったので、だんだん春めいて来ましたね。
さて、今日はまたいつもの様に『AMCRON(CROWN)のメインアンプ D-75の修理』の話に戻ります。この話題もその8まで来てしまいました。なかなか歪の原因が掴めなくて、困っています。
でも、今回は一筋の光が見えました。その話をレポートします。

1.発想を変えてみた
これまで、LチャンネルとRチャンネルの比較をしたり、原因と思われる部品をなどをしてみましたが、余り成果が出ませんでした。そこで、いろいろ考えてみました。
そしたら名案を思い付きました。そうです、Tomには先日修理したD-45Aや動作品のD-75Aがあるのでした。

そこで、D-45Aのドライヴ基板を歪のあるD-75Aに搭載するという交換実験を行ってみました。どちらのドライブ基板がD-75Aの物か判らなくならないように、印を付けておきます。

2.交換実験を行ってみる
さあ、D-75Aの本体にD-45Aのドライブ基板をセットします。もし、これで歪まなければ、D-75Aの歪の原因は、ドライブ基板上にあるという事です。

さあ、動作確認します。
電源ON!

ボリュームを上げてみると・・・・・・おお~~~っ!問題の右チャネルは歪まなくなりました。

やったー!一筋の光が見えました。これで問題の場所がドライブ基板上に絞り込めました。

3.ドライブ基板の入力部から追いかける
さあ、ドライブ基板が問題だと思ったら、がぜん力が沸いて来ました。
まずは、入力からOPアンプ迄を確認します。

1)GNDの確認
まずは、GNDが浮いている可能性があるので、一点アースがきちんとすべての部品に行き渡っているかを確認します。

最初、一点アースの場所のレジストを剥がして、再ハンダを行おうと思いましたが、テスターですべてのGNDを確認することにしました。

GNDは問題なしでした。

2)入力ボリュームの交換実験
まずは、入力コネクタのすぐ後にある入力ボリュームの交換実験です。頂いた交換部品にボリュームユニットがありましたので、これと交換してみます。

結果は、変化なし。

3)その後のバイポーラ22μFのコンデンサ
次が、バイポーラの22μFの電解コンデンサです。これは既に新しいものと交換されていますが、一応容量測定と、新しいコンデンサに交換してみます。

結果、変化なしでした。

4)100μFのバイポーラコンデンサの確認
次は、100μFのバイポーラコンデンサの確認です。

こちらも容量はOKで、新しいコンデンサを装着しても、変化なしでした。

5)OPアンプ入力部のダイオード交換実験
OPアンプの入力部のダイオードをLチャンネルの物と交換実験を行います。

これも変化なしでOKでした。

6)入力部までのすべての確認
OPアンプの入力迄の、回路と抵抗値を測定しましたが、全てOKでした。


一筋の光が見えたと思ったのですが、なかなか歪の場所が特定できませんね。
次回はOPアンプのFB部分の回路の交換実験を行います。
お楽しみに!