おもしろプレイヤーの製作 第二弾  −その2−

こんにちは、Tomです。今日は晴れたり曇ったりの『モヤッ』とした日です。梅雨の真っ最中なのですが、先週末から今週は、あまり雨が降らず、良い感じですね。

さて、今日は待ちに待った週末の土曜日です。先週は草刈りもしたし、若竹も退治したし、今日は特に大きな用事もないので、『おもしろプレイヤー 第二弾』の製作をすることにしていました。
今回は、製作記事のため写真が沢山出てきますが、頑張って見て下さいね。

1.材料の購入

  まずは、材料の板の購入です。10時頃ホームセンターに行き、プレイヤーのベースとなる板を買いました。いつも使用している作業台ではちょっと軽いし、仕上げが面倒なので後の塗装工程が楽な化粧板を購入しました。
作業板のサイズなら、600×400mmで奥行きはほぼピッタリで、幅を500mmでカットすればいいのですが、化粧板には600×400mmのサイズがなく、仕方なく900×450というのを買いましたので、かなりもったいないですね。

Tomが作業板にしている板は、1100円なのですが化粧板は1600円しました。でもこちらのほうが固くてしっかりしているのでまあ仕方ないです。

2.板の切り出し
 1)寸法のけがき
  
 購入してきた板の上に、オーディオラックの棚板を載せて、現物合わせでけがきます。 
  

やっぱり現物合わせが一番! 

 2)切り出し

 けがいた線に合わせて丸鋸で板を切り出します。やはり、実家にいるとこういう日曜大工の道具があるのが良いですね。単身赴任先ではこんな工作はとても無理です。
 

結構まっすぐに切り出せました。


3.トーンアームの型紙作り

 次は、トーンアームの型紙作りです。トーンアームは、マイクロのプレイヤーに付いているアームを使用します。このフォノモーターは、修理してヤフオクに売りに出したいと思います。
 

 1)トーンアームの取り出し

 まずはプレイヤーから、トーンアームを取り出します。
  

 2)インクジェットMFPで立体コピー

 次はトーンアームをインクジェットMFPに載せアームを立体コピーします。このままだと周りが真っ黒になりますので、この上に白い布をかぶせてコピーします。不慮の事故に備え、カートリッジは、壊れても惜しくない、エムパイアのカートリッジを付けておきます。

 3)全体イメージ

  切り出した板の上にフォノモーターをのせ、コピーを当ててみます。だんだんイメージが出てきますね。

 4)コピーを段ボールに貼る

 トーンアームのコピーを切り抜き、それをお菓子か何かの箱に貼り付けます。そして、それをトーンアームの大きさに切り出せば、トーンアームの型紙の完成です。

 

 5)センターピンの穴あけ

 フォノモーターのセンターピンを通すための穴をあけます。この時きちんとオーバーハングを意識します。

 6)トーンアームの取り付け中心の穴あけ

 次にトーンアームの軸がどの位置にあるかを現物で確認して、トーンアームの取り付けの中心位置に穴をあけます。

 これで型紙は完成です。


4.フォノモーターの穴をあける
 準備がそろいましたので、いよいよ加工に入ります。

 1) 全体レイアウトを決める

  板の上にフォノモーター置き、フォノモーターのセンターピンに、先ほど作成したトーンアームの型紙を刺し、真上から見て全体レイアウトを確定ます。
 確定したら、フォノモーターの位置を仮にけがきます。

 2)フォノモーターの底カバーを外す

  フォノモータの穴をあけるために、フォノモーターの底カバーをはずします。
 


 3)フォノモータのカバーの形状でけがく

  先ほど仮けがきをした場所にフォノモーターカバーを当て、最大径のけがきを行います。この時電源ケーブルの引き出し場所やカバーを止めるビスの場所となる部分(つまり出っ張っている部分も記します。

 

 4)穴あけ

 いよいよフォノモーターを通すための穴あけを行います。まずはドリルでジグソーの歯を入れるための穴をあけ、次にジグソーでけがきに沿って切り込みます。

 5)穴あけ完了!


5.トーンアームの軸穴開け

 フォノモータの穴が決まれば、今度はトーンアームの軸の穴あけです。

 1)軸の場所をけがく

  トーンアームの軸の穴の位置決めは、先ほどのトーンアームの型紙をフォノモーターのセンタースピンドルに刺し、型紙の軸の部分にペンを入れて、板に印を付けます。そして軸の径で長穴の形をけがきます。

 2)トーンアームの軸穴をあける

  トーアームの軸をあけます。この軸を長穴にする理由は、様々なトーンアーム長さに対応するためと、オーバーハングの調整の自由度を増やすためです。
ドリルで下穴を開け、ジグソーで切り出します。Rがきついので、板とのこぎりの刃の摩擦で、焦げて煙が出ました。

 3)こんな感じ
  見た目はちょっと汚いけど、これは化粧板のバリが残っているためで、本当はもう少し綺麗なんですよ〜。

6.仮組み付け
 さて、穴も開いたのでフォノモーターとトーンアームを取り付けてみます。
 なかなかいい感じです。
 


オーバーハングの確認
 トーンアームのオーバーハングの確認をしてみました。良い感じです。

7.本組み付け
 さていよいよ本組み付けです。

 1)フォノモータの固定

 3本のタッピングビスでフォノモーターを固定します。

 まずは下穴をあけます。
 

 そしてタッピングビスでフォノモータを固定します。

 完成です!

 オーディオラックにセットしてみましょう!
 セットは簡単。ラックの棚の固定ピン(ダボ)の上に載せるだけです。
 なかなかい感じですね。

8.ショックアブソーバーの取り付け
 プレイヤー本体は完成ですが、棚のダボに載せただけでは、地震の時に外れる危険性がありますし、外からの振動に対しても直接ターンテーブルに伝わりますので、ショックアブソーバーを取り付けたいと思います。

 1)ショックアブソーバーの購入
   ショックアブソーバーと板の固定を目的としたショックアブソーバーの材料を購入しました。

  ホームセンターでドーム型のゴム。そして、100均で耐震マットを購入。締めて400円也。

 

 2)ショックアブソーバーを作る
 ドーム型のゴムと、耐震マットをカッターで必要なおおきさにカットします。

  

 そして、ドームの中に耐震マットを切ったものを詰め込みます。
 これは、ドーム型のゴムでピンの位置を固定し、このマットでピンを受けるようにします。すると、マットとゴムの二重構造でショックを軽減します。なかなか良いアイディアでしょう?

 3)ピン位置の割り出し

 まず、ターンテーブルをラックにセットし、ダボとの位置決めを行い、それをけがきます。

 

 4)ショックアブソーバーの貼り付け
 そして、その位置に合わせて、ショックアブソーバーを貼り付けます。このゴムには両面テープが付いているので、ちょうどいいですね。

 5)ターンテーブルをセット

 ターンテーブルをセットします。
 下から見るとこんな感じです。



6.試聴

 さて、いよいよ音だしです。カートリッジもシュアーに替えて、いつものレコードをセットします。
 

 レコードは、これ!リチャードスミスユニットの『イングルウッド』です。

 なかなか綺麗な音で鳴ってくれるので、大満足です。

 少し低音が欲しいので、久しぶりにBERIGGERのデジタルグラフィックイコライザ−をセットしました。音のまとまりも良くなりました。
もう、レコードを聴いているという感覚は無くなるような、感じですね。


 
ショックアブソーバーもきちんと働いていて、ラックの横でジャンプしても、針の跳びはありませんでした。

7.経費合計

 今回は、フォノモーターをお友達のOgaさんから頂き、トーンアームは使いまわし。
 したがって、今回の発生経費は、約2000円です。
  
  板    :1600円
  ゴム   : 300円
耐震マット: 100円

2000円で、今日一日(と言っても10時から3時かな?)遊べました。
これから、もっと手軽にレコードが楽しめます。