Micro ターンテーブル DDX-1000の修理  −その1−

こんにちは、Tomです。今日はあまり天気が良くなかったので、外での活動は出来なかったので、カミサンと二人でボロボロになったソファーの買い替えに行ってきました。

さて、昨日は、『おもしろプレイヤー』を製作しました。ラックにマウントしたので、手軽にレコードが楽しめます。
アームは現在故障中のMicroのターンテーブルから外して使用しました。Tomはこのターンテーブルがあまり好きではないので、このターンテーブルを修理して、ヤフオクに売りに出したいと思います。


1.故障の症状
  まずは、故障の症状を確認しましょう。

 1)45回転では正常に回転。

   電源を入れ、45回転のボタンを押し、ターンテーブルを回転させます。


   

   結果、回転は正常で、ストロボがきちんと停止します。

 2)33回転はNG。

   今度は、33回転です。スイッチをON!

  ところが、33回転は、78回転レベルの回転数になり、サーボが効かない状態です。

2.回路図を入手する。

 修理するには、回路図は欠かせません。ネットで入手する事が出来ました。

 回路図から判断すると、ラインマーカーが引いてある、サーボのフィードバックがかかっているラインの33回転の場所が怪しいです。
 理由は、45回転はきちんとサーボがかかっているからです。


3.サーボのある回路を探す。

 さて、それでは、サーボ回路の部分、特にフィードバックがかかっている基板を探します。

 1)コントローラのばらし

  まずは、コントローラからばらしてみます。
  コントローラのバラシは、ゴムのプロテクターの下にあるビスを外します。

  

 

 2)これがコントローラの基板
 基板が出てきました。
 このコントローラで回転を調整するので、ここにサーボ回路があると思いましたが、意外に乗っかっている部品はシンプルであり、OPアンプなどありません。ここは違いますね。

 3)フォノモーターの基板を確認する。

  今度は、フォノモーターの基板を確認しましょう。

  

 
  フォノモータの底部に、2枚の基板がありました。一枚は電源、もう一枚はサーボ制御基板の様ですね。

 4)サーボ基板を取り出す

  それでは、サーボコントロール基板を取り出します。

  まさしく、サーボコントローラの基板ですね。

  


 5)対象となる部品を探す

  先ほどの回路図に書いてある部品は、この水色の半固定抵抗とその隣にある金属皮膜抵抗です。

  


4.半固定抵抗の接触を改善する

  経年劣化で起こりがちなのが、半固定抵抗器の接触不良です。俗にいう『ガリオーム』というやつです。

 1)半固定抵抗の位置のマーキング

  まず、半固定抵抗器の回転角度をマーキングします。いじっても、この角度に戻せばOKですね。


 2)ドライバで何度も回転させる

  位置をマーキングしましたので、今度は、マイナスドライバーで、半固定抵抗を何度も左右に回転させ、接触不良を解消させます。



 <確認>
  これで確認してみましたが、まだ、NGです。

 3)半固定抵抗を取り出す。
  
  これで回復しないので、今度は、半固定抵抗を取り出し、接点不良をなくします。
  
  ① 半固定抵抗を取り出す。

   

  ② テスターで確認する。

   テスターで抵抗を確認しました。特に問題はなさそうです。

   


  ③ 半固定抵抗をバラす。
    でもせっけくですから、半固定抵抗をバラしてみます。

   

  ④ エレクトロニッククリーナーで洗浄

  次にエレクトロニッククリーナーで、洗浄します。

  ⑤ 半固定抵抗の足を磨く

  最後は半固定抵抗の足を磨き接点不良をなくします。

  ⑥ 取り付けて確認する。
   いよいよ取り付けて確認します。
  <結果>

   残念ですが、これでも直りません。

5.抵抗の接点不良をなくす。

  半固定抵抗は、白でした。ここだと思ったのでしたが・・・・。

  そこで抵抗を取り出し、接点不良をなくします。

  <結果>
  これも白でした。

6.基板全体の再ハンダ
  どうやら、読みは外れた様です。
  そこで、今度は、基板の再ハンダ付けをします。非常に根気がいる作業ですが、故障というのは、何があるのかが分かりませんので致し方ありません。

  再ハンダ付けが終了したら、基板を洗浄し、ルーペで確認します。

  <確認結果>

 確認結果、これでもNGです。

  
今日の修理はここまでです。

期待した場所では解決できませんでした。
ちょっと壁にぶち当たったような感じで、気持ちがすっきりしませんね。