TDA7293デュアルアンプの製作再開 −その7−

こんばんは、Tomです。今日は朝から雨、しかも本降りです。そして、寒い一日でした。会社でも薄手のセーターを着ていました。梅雨が始まりました。

さて、今日は、またアンプの製作に戻ります。先日は火入れをしてKAIRNにつなぎました。でも、本システムに入れるのは、まだちょっと怖い。そこで2〜3日エージングをしながら様子を見て居ました。そしたら、電源を投入ししばらく聞いていると、『ジー』というハム音が・・・。

そこで、今回はこの対策をして、本システムに入れることにしました。

1.ノイズ対策
それではノイズ対策です。
先駆者のお友達のKamadaさんにノイズ対策のコツを教えていただきました。
このノイズはファストリカバリーダイオードがスイッチングの時に発生するハム音で、この音を抵抗で消費させるのだそうです。
そこで、電源の±30V 側にシリーズに約1Ωのセメンt抵抗を挿入します。

これ一発でハム音はなくなりました。Kamadaさんありがとう!

2.本システム接続
最小システムで動作を確認しましたので、いよいよ本システムに組み入れます。でも最初からタンノイ君に接続するのはまだ怖い!

1)YAMAHAのNS-1000Mで確認
まずはYAMAHAのNS-1000Mで動作を確認します。壊れていいわけではありませんが、タンノイ君を壊すのはさらに怖いので仕方ないです。これが自作の性です。

おおーっつ!なかなかいい感じです。低音もしっかりと出ています。

2)タンノイ君に接続
いよいよ本命のタンノイ君に接続しました。

NS-1000Mと違い芳醇な音がします。
結構良い音です。
でも、まだ高域のスカっとさが足りません。これはおそらく入力のフィルターのせいでしょう。

3.入力フィルターを除去する。
入力フィルターは、スイッチング電源の時に必要なものでした。
今回はトロイダルトランスの電源となりましたので、このハイカットフィルターは必要ありません。これを取り除くことでおそらく天井がスカッと抜ける音になると思います。

これを取り除きます。

そして、以前切断したパターン部分をジャンパー線ではんだ付けしてつなぎます。

隣の足とのショートを確認します。

5.動作確認
そして、ジャンクスピーカーで動作確認を行います。このスピーカーで聞いても高域が抜けている感じがします。

6.本システムに接続
そして、また本システムのタンノイ君に接続し、音を確認します。
なんだかワクワクしますね。

結果、高域がスッキリと抜けるようになり、ボーカルもリアルな感じになりました。
TDA-7293のアンプとしては、これまでで一番いい音だと思います。
でも、ちょっとざらついているような気もしますので、まだ調整が必要かもしれません。
今後は、入力のカップリングコンデンサを調整します。
だんだん楽しみになってきました。