LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン7 -その6-

こんばんは、Tomです。今日も一日曇ったり雨が降ったりの梅雨空でした。前線は停滞し、日本列島を覆っております。線状降水帯は九州、四国、近畿、北陸などで停滞するようです。お見舞い申し上げます。
さて、今日は一か月半振りのLINNの KAIRNの修理の記事です。5月末に注文したSAA1068というICが一昨日やっと入荷しました。

1.約1か月半かかった部品
5月末、ネットで部品を探したら、もう日本では手に入らない。そこで海外の部品販売サイトに注文。
海外であること+コロナの影響もあり、3週間かかってやっと部品が到着。
でも、届いたのはSAA1068のフラットパッケージ。これでは下駄を履かせないと装着できません。

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そこで、再度部品を発注。今度はちゃんとDIPパッケージであることも確認。
でも、やっぱり時間がかかり、一昨日やっと届きました。

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これを装着すれば、完了です。

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2.動作の確認
さて、これから手術を開始するわけですが、その前に前回の電解コンデンサの後に動作確認をしていなかったので、まずは最小限のシステムで、KAIRNの動作を確認します。

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結果、きちんと動作を確認しました。

前回の記事

tomtom1ono.hatenablog.com

3.基板の取り出し
それでは早速バラして基板を取り出します。

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4.ICの交換
さあ、早速ICを交換しましょう!

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1)ICの足をカットする。
本来は、ICの足の半田を吸い取りますが、これだと面倒ですし、パターンも痛めます。そこで、Tomは、ニッパーで足をカットする方法を用います。

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2)ICの足を取り出す
半田ごてとピンセットで残ったICの足を取り出します。

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3)残った半田を吸い取る
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5.ICを半田付けする
ICを半田付けします。

1)フォーミング
まずはICが穴に入りやすくするためにICの足を直角にフォーミングします。

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2)セット
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3)半田付け
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4)完了
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6.組付けと動作確認
1)組付け
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2)動作確認
動作確認結果、キチンと動作確認が出来ました。

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ちゃんと、モノ/ステレオの切り替えと実際の音声もきちんと切り替えが出来ているようです。

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今日はここ迄。
修理をした結果動作が確認出来ました。
後は綺麗に仕上げて終了です。
お楽しみに!